元特別機動隊副隊長で、ススルルク裁判被告でもあるイブラヒム・シャーヒンの家から見取り図が押収され、それに示された場所で発掘を伴う現場検証が行われた。

アンカラのギョルバシュ通りの外れにある森林地帯に掘られた穴から、箱2つとビニール袋1つが見つかり、中には製造番号の消された拳銃2丁と590グラムのプラスティック爆弾、手榴弾1つ、手榴弾ピン10本、一部がウズィ社製を含む拳銃用の銃弾約500個、合図用の実弾2個が収められていた。

エルゲネコン事件で逮捕された、元特別機動隊副隊長でススルルク裁判被告のイブラヒム・シャーヒン宅で押収された見取り図に従い、一昨日(1月8日)開始された現場検証は、昨日(1月9日)の正午ごろに終了した。森林地帯で行われた現場検証では、箱2つとビニール袋1つが見つかり、中には製造番号の消された拳銃2丁と590グラムのプラスティック爆弾、手榴弾1つ、手榴弾ピン10本、一部がウズィ社製を含む拳銃用の銃弾約500個、合図用の実弾2個が収められていた。

■ 見取り図はアンカラにファックス送信
　逮捕後に行われた捜査で、イブラヒム・シャーヒンのアンカラにある自宅から押収された書類は、捜査を行うイスタンブル検察局へ一昨日送られた。書類の中から見つかった一枚の見取り図が、ギョルバシュ通りにあるアンカラ広域市所有のサマンヨル・エヴレリがある地区を示していたことが明らかとなった。これに関し、エルゲネコン捜査を行っているゼケリヤ・オズ検事は、一昨日アンカラ県警にファックスを送り、この地区での捜査を要請した。

■ 6台の重機投入するも、夜には見つからず
要請に対しアンカラ県警は、中東工科大学が所有し、ここ3年は行政が建設地域として使用していた森林地帯を、おととい夕方の5時30分ごろにフェンスで囲った。警察犬3匹と金属探知機で、見取り図に印された箇所を捜索した。さらに持ち込まれた投光器の灯りのみで、夜の暗闇のもと、6台の重機が投入され、発掘が始まった。約1840㎡にわたって行われた捜索では何も見つからなかった。6時間に及ぶ作業は深夜1時に中断された。

■ 日中に、発見
捜査は昨日の午前9時5分に再開された。1台の重機が発掘を行っていたところ、9時30分ごろに地下およそ50cmにビニール袋が1つ発見された。中には弾丸のようなものが入っていたことから、警察はつるはしとシャベルで同じ場所を掘り返した。最初のビニール袋の近くに箱が2つ新たに見つかった。この箱の中からも武器や銃弾や弾薬が押収された。これらは2004年7月7日付けの新聞紙に小包用のバンドで包まれて箱に入れられていた。銃弾や弾薬が発見された場所は芝で覆われておらず、見取り図に書かれた道の端にあるフェンスが6ヶ月前に張られたことから、捜査員たちは、軍事品は5－6ヶ月前にこの場所に埋められたものと考えている。

■ 自宅から9点の武器
元特別機動隊副隊長イブラヒム・シャーヒンが水曜に逮捕されたことを受け、昨日(1月9日)、アンカラにある彼の自宅、コズヤタウ、オザン通りにあるアスヤン・アパートメントの室内で捜索が行われ、グロック社製の拳銃8丁と、特殊な木箱に入った手榴弾が見つかった。アンカラの自宅で発見されたグロック社製の拳銃の所持許可証は見つかっていない。

■ 発掘は深くまで
エルゲネコン事件捜査の中で逮捕されたイブラヒム・シャーヒン(元特別機動隊副隊長)の家で押収された見取りに図に従い、アタテュルク森林農園(AOÇ)とサクルバフチェとして知られる広場で、捜査と発掘作業が開始された。警察は午後、アタテュルクのセラーニキ邸の庭を模して造られたAOÇの庭に重機を持ち込み、発掘作業を始めるとともに、農園の2つの井戸も調査した。程なくして、公正発展党(AKP)総本部の300mほど先にあるサクルバフチェという名の旧遊歩道広場で、再び重機による発掘作業が始まった。この時、タイイプ・エルドアン首相も地方選の候補者確定のためAKP総本部に来ていた。首相護衛の警察官たちはすぐにサクルバフチェへやってきて、捜査活動について情報を収集した。今日(1月10日)ママクとバラで発掘を伴う現場検証が行われる予定であることが知らされた。

　アンカラに続き、ハタイ県クムル郡ムハッレム村でも、武器と文書が埋められているとされる畑で、昨日(1月9日)の午後4時半ころに発掘作業が開始された。作業は2台の重機とともに行われたが、何も発見がないまま、立ち入り禁止だったマスコミ関係者に撮影許可が出された。労働大臣ベシル・アタライは、昨日行った会見で、「発掘作業はシャーヒンの家にあった1枚の見取り図によって開始されました。ハタイでも発掘は行われました」と述べた。

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（ 翻訳者:杉田直子 ）
（ 記事ID:15542 )