エルゲネコン訴訟で、議論となっているギュネイの証言、テレビで放映される
2009年01月15日付 Milliyet 紙

エルゲネコン捜査の鍵となる人物と言われるトゥンジャイ・ギュネイが、2001年に逮捕され、イスタンブル県警察で行った「インタビュー」証言の映像記録は、昨日14日にイスタンブル第13重罪裁判所により被告側弁護人に配られた。ギュネイが、エルゲネコンと初めて口にし、また拷問を受けたと主張している拘束中に、とても気楽な表現を用いて、様々な問題について特筆すべき主張を並べていたことが注意を引いた。

エルゲネコン捜査を開始させることになったギュネイの証言は、被告と弁護士の強い要請の結果、訴訟を審理するイスタンブル第13重罪裁判所により訴訟ファイルに加えられた。同裁判所は、映像記録についてまずイスタンブル県警察に尋ねた。イスタンブル県警察は、映像記録は自分たちのところには保管していないと述べた。裁判所は追跡を続け、映像記録がファーティフ共和国検察本部の保管庫にあることを突き止めた。

第13重罪裁判所は14日、トゥンジャイ・ギュネイが8年前、自動車の密輸容疑で逮捕された際、警察に対し行ったインタビュー関連の4枚のDVDを、被告側の弁護士に配った。裁判所が前回の審問で下した決定に従い、その映像記録は、スィリヴリ刑罰処刑施設所で被告側の弁護士に渡された。何時間にも及ぶその証言の映像記録は、昨日14日に、1日中テレビで放送された。

■捜査チーム長の部屋で撮影
ギュネイは映像記録の中で、2001年3月2日にイスタンブル県警察のヴァタン通りにある施設で、当時、捜査チームの長であったケマル・カラデミルの部屋で証言を行っている。ギュネイを尋問している者は、現在エルゲネコン捜査で逮捕されている元組織犯罪対策支部長アディル・セルダル・サチャンの補佐アフメト・イフティヤルオールと、当時情報局で任務についており、現在エユプ区警察署長のハカン・ウンサル・ヤルチュンである。

映像記録の中でギュネイは、くつろいだ様子で座り、証言している。
ギュネイの証言の大半は、ヴェリ・キュチュクについてであった。ギュネイは、証言の一部に「ヴェリ・キュチュクはとんでもない大将だ」と言い、キュチュクを批判する一方で、別の部分ではキュチュクに賛辞を浴びせた。

ギュネイはヒズブッラーが軍警察情報・テロ対策本部によって設立され、教育されたこと、ジェム・エルセヴェルが殺害されたこと、サバンジュの暗殺、アドナン・オクタルに対するイスラエルの支持、オジャランのトルコへの連行、ジュムフリイェト紙の株主変更、エルゲネコンの組織化といった、多岐にわたることについて主張をしている。

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( 翻訳者:釘田遼香 )
( 記事ID:15575 )