イスラエルの侵攻20日目 未曾有の爆撃
2009年01月16日付 Al-Ahram 紙

■ザッハール氏自宅に戦車接近
■UNRWAにも爆撃

2009年1月16日付 アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【ガザ、占領下エルサレム:通信各社】

イスラエルのガザ侵攻は20日目に入り、軍事行動が激化、イスラエルの戦車部隊はハマースの主要メンバーの一人であるマフムード・ザッハール氏の自宅と国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の本部に近いバルセロナ公園付近に集結するため、タッル・ハワー地区の住宅地に深く侵攻した。その間、ガザの最北端から最南端まで戦車、迫撃砲、戦闘機、軍艦による前例のない爆撃が続き、この爆撃で少なくとも40人が死亡、死者の総数は1,073人となった。負傷者は約5,050人にのぼる。

一昨日に戦闘が縮小し、またハマースがエジプトの停戦案に応答したことにより、軍事行動終結の兆しが見えてきたことで状況の改善を期待し始めていた市民にとって、このイスラエルの攻撃の激化は驚きだった。しかし、元ネツァリーム入植地の基地からタッル・ハワー地区の住宅地にイスラエルの戦車部隊が戻ったことで、ガザの人々の楽観は打ち砕かれた。イスラエルの戦車部隊は、さらに深く同地区に侵攻し、バルセロナ公園とクドゥス病院まで到達した。戦車部隊はUNRWA本部を爆撃し、さらにUNRWA本部近くに侵攻、そこで抵抗運動と戦車部隊の激しい衝突が繰り広げられている。

戦車部隊は高層住宅に向けて爆撃し、戦車に同行するブルドーザーがその間にアクサー大学周辺の土地を一掃した。またザッハール氏の自宅周辺に落ちた爆弾により3人が死亡した。爆弾はUNRWA本部にも落ち、3人が負傷した。爆撃は住宅の他に多くの報道局や報道機関の事務所が入っているシュルーク・タワーの中の一つの住宅を狙い、医療機関の情報によると、この爆撃によりアブダビ報道局の局員3人が負傷した。

未曾有のイスラエルの爆撃は、ガザ市東に位置するワファー病院、タッル・ハワー地区のクドゥス病院、バシール・モスク、シャアフ地区とトゥッファーハ地区の東に位置するアルクム学校におよんだ。さらに多くの住宅、車、バイク、ラファハ、ハーン・ユーニス、ベイト・ラヒヤの空き地、ガザ北東のカラーマ・タワー近くの乳製品倉庫、トゥッファーハ地区のマシュハラーウィー家とサファディー家の家屋がイスラエルの爆撃にさらされた。

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( 翻訳者:ホサム・ダルウィッシュ )
( 記事ID:15591 )