エルゲネコン・テロ組織に対する捜査の一環で逮捕されたムスタファ・ドンメズ中佐の手帳から、タイイプ・エルドアン首相の暗殺計画が出てきた。ドンメズ中佐は、エルゲネコン事件の容疑者として逃亡中に、アンカラ中央司令部に自首した。同容疑者のサカリヤにある家で発見された手帳から新しい図面と地図が見つかった。
多数の武器と爆弾が発見された別荘で押収された手帳の表紙に、特別な仕切りで隠された状態で発見された図面には、アンカラのケチオレンにあるエルドアン首相の私邸の詳しい住所が書かれていた。
衛星写真を利用して作成された図面が、首相の暗殺計画であると主張されている。入手された情報によると、手帳の特別な仕切りに隠された文書には、首相の暗殺計画が詳細に書かれている。その詳細ぶりは、襲撃を実行する暗殺犯らが事件現場にどうやって行くのか、どの地点で落ち合うのか、そして首相との距離に至るまで、全てが極めて詳細に計画されている状態だ。暗殺後、襲撃の実行犯がどのような逃走経路をとるのかということもまた、図面に書かれている。エルドアン首相暗殺計画は、首相私邸から200メートルの距離にある公園から、軽対戦車兵器で行われることが、将校宿舎で計画されていたという。
ドンメズ中佐の自宅で発見された暗殺計画と、2006年にアンカラで明るみに出たアタベイレル暴力団の計画とが同じであると主張されている。エルゲネコン捜査の容疑者として逃亡中に、アンカラで軍に自首したドンメズ中佐は、一昨日(15日)の晩、イスタンブル中央司令部に送られたことが明らかになった。ドンメズ容疑者は、週明けにエルゲネコン捜査の枠組みで、イスタンブル裁判所に連行され、調書がとられることが明らかにされた。中佐の自宅で入手された図面に沿って、警察はアンカラのイェニケントで掘り起こし調査を行い、36個の手榴弾、9個の発煙弾、10個の照明弾、800個以上のG-3歩兵銃弾を発見した。
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( 翻訳者:林奈緖子 )
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