アッバース大統領:「ドーハ会合欠席は内政干渉が原因」
2009年01月17日付 Al-Nahar 紙

■ アッバース大統領:「ドーハ会合欠席は内政干渉が原因」

2009年01月17日付アル=ナハール紙(レバノン)HPアラブ国際面

【ラーマッラー】

 パレスチナ消息筋が本紙に語ったところによると、パレスチナのマフムード・アッバース大統領はアラブ連盟のアムル・ムーサー事務局長に対して、カタール政府が開催を呼びかけた首脳会議に出席する意向を伝えていたという。アッバース氏はダマスカスから招聘されたパレスチナ諸組織の指導者らの到着予定について説明を求め、パレスチナ諸組織が招聘されていることを知ると、「それはパレスチナ内部問題への干渉である。内部問題についてはパレスチナ人民およびパレスチナの公的な機関以外、誰にも決定する権利はない」として首脳会議への参加を見合わせることを決定したという。

 パレスチナ解放機構(PLO)執行委員会のヤーセル・アブドラッボ事務局長は、「アッバース大統領がドーハ会合への参加を歓迎したのは、全アラブ諸国による会合だという前提の上であり、分裂を煽るような会合としてではない。今回の会合がアラブ諸国の一部に限定され、湾岸諸国の全てと紛争に関わる主要アラブ諸国、とくにエジプトとヨルダンとモロッコとチュニジアが参加しないことが明らかになったため、アッバース大統領はカタールのハマド・ブン・ハリーファ・アール・サーニー首長に対して参加を見合わせる意向を伝えた」と述べ、「パレスチナの代表権を弄ぶことは、許されない一線を越える行為だ。何人たりともパレスチナの代表権に手を出すことはできない。今起きていることは茶番だ」との見解を示した。

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( 翻訳者:森晋太郎 )
( 記事ID:15604 )