エジプトの病院で多くのパレスチナ人負傷者が治療
2009年01月16日付 Al-Ahram 紙

■ 366人のパレスチナ人負傷者がエジプトで治療を受けるものの22名は死亡
■ 厚生・人口大臣、燃料不足によるガザ地区での伝染病拡大を警戒

2009年01月16日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP国内面

【フサーム・ザーイド】

 ハーティム・アル=ガバリー厚生・人口大臣は、ガザ地区での燃料不足による伝染病拡大を警戒している。伝染病が増加すれば、特にガザ地区の人口の70%にあたる子供達の健康が直接的におびやかされることになる。大臣はガザの人々の悲劇を軽減するために厚生省が果たしうる役割について語る中で「病気に対抗し伝染病の発生を回避するため、大量のワクチンと食糧の〔ガザへの〕搬入を許可することで合意された」と述べた。

 また大臣によれば、イスラエルの攻撃によって発生したパレスチナ人負傷者を、ラファハ国際通行所を通して搬送する作戦は未だに継続しており、昨日午後9時ちょうどに32名の新たな負傷者と33名の付き添い人がアリーシュ病院に到着したという。昨日木曜の午後12時までに、エジプトで治療を受けるため通行所を超えたパレスチナ人負傷者数は366名、付き添いは337名に達する。

負傷者のほとんどは若者と子供であるが、年齢は6歳から55歳までと幅広い。これに加え、ラファハ国際通行所で任務についていた軍・警察関係のエジプト人負傷者が5名おり、うち3名は回復して病院を退院したものの、2名はまだ治療を受けている。エジプトの病院で治療・経過観察中のパレスチナ人負傷者数は249名に達しており、3名の負傷者が回復して退院している。また治療を続けるため国外へ搬送された負傷者の総数は95名に達し、また負傷がもとで死亡した人の数は22名に達した。負傷の内訳は様々であり、やけどや全身の複雑骨折、意識不明、首の損傷や頭蓋骨骨折などである。

(後略)

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( 翻訳者:勝畑冬実 )
( 記事ID:15612 )