【エッテマーデ・メッリー】弁護士及び女性の権利保護を求める活動家らの団体は、アーヤトッラー・ハーシェミー・シャーフルーディーの命令、ならびに司法権報道官の発言に反してマシュハドで投石刑が執行されたことに対し、懸念を表明した。

　この弁護士らが発表した声明には、次のようにある。「デイ月の初めの一週間〔12月21～27日〕に、聖マシュハド市のベヘシュト・レザー墓地において、3人の男が既婚女性との姦通の罪で投石刑を受けた。そのうちの一人、アフガニスタン国籍のマフムードは重傷を負ったものの、投石刑用に掘られた穴から生還することができた。しかし残りの2人、フーシャング・Khともう一人（身元不詳）は命を落とした」。

　これまでの投石刑問題に関する調査と司法当局の公式の回答に基づいて作成されたこの団体の報告書によると、「86年ホルダード月〔2007年5～6月〕のジャアファル・K〔男性〕への投石刑、85年オルディーベヘシュト月〔2006年4～5月〕のマフブーベ・M〔女性〕とアッバース・H〔男性〕への投石刑の後、今回のが投石刑執行に関する初めての報告例」とのことである。

　女性の権利保護を求める活動家たちは、イランでは投石刑の執行が停止されているとする司法権報道官の最近の発言についてふれ、以下のように強調している。

イラン司法権は過去3年間、投石刑はイランの法律から削除されてはいないものの、イラン司法権長〔＝ハーシェミー・シャーフルーディー〕の命令によって執行されていないと、繰り返し述べてきた。にもかかわらず、ここ3年で少なくとも6回の投石刑が執行されており、この刑罰が法に存在する限り、このような発言には現実的有効性がないことは明らかだ。

今年ティール月〔６～７月〕に投石刑を宣告された女性たちの弁護を務めた弁護士たちが記者会見を行った後、モルダード月〔7〜8月〕になってアリーレザー・ジャムシーディー司法権報道官は、4人の女性（レイラー、アーゼル、ザフレ、ショマーメ）に対する投石刑の判決が鞭打ち刑及び禁錮刑に変更されたことを発表した。アーゼルとザフレ・Kは現在も服役中であり、今週月曜日デイ月23日（1月12日）にもう一度裁判が行われる予定である。

　この報告書によると、現在コブラー・N（シャフレ・コルド、ラジャーイー刑務所）、イーラーン・A（アフヴァーズ、セピーダール刑務所）、ヘイリーイェ・Ⅴ（アフヴァーズ、セピーダール刑務所）、アシュラフ・K（テヘラン、エヴィーン刑務所）、アブドッラー・F（サーリー刑務所）、ギーラーン・M（エスファハーン中央刑務所）、ゴラームアリー・A（エスファハーン中央刑務所）、アフサーネ・R（シーラーズ、アーデラーバード刑務所）、Ｍ・Kh（女）（マシュハド、ヴァキーラーバード刑務所）、V・H（女）（マシュハド、ヴァキーラーバード刑務所）が投石刑執行を待っているところだという。

　これに関して、女性の権利保護を求める活動家と弁護士らの団体は強い懸念を示すとともに、当局者らに対してこの刑罰を停止するよう要請している。

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（ 翻訳者:尾曲李香 ）
（ 記事ID:15613 )