■ガザ攻撃停止を求めるエジプト停戦案、国際的に歓迎される
■米政府は支持、ハマースは検討
■バラク国防相の政治顧問が詳細協議のためエジプト訪問
■アラブ連盟ムーサー事務局長:「本日の安保理決議投票に向けてアラブ諸国は努力」
■潘基文国連事務総長は来週、イスラエルとパレスチナを訪問へ
2009年01月08日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
【ニューヨーク:ターリク・ファトヒー】【ワシントン、占領地エルサレム:諸通信社】
一昨日にエジプトのホスニー・ムバーラク大統領が提案した、イスラエルのガザ地区攻撃停止を求める停戦案は、国際的に広く歓迎されるものとなった。
占領下エルサレムではイスラエル政府高官たちが、エジプト案に原則合意する考えを明らかにする一方で、「停戦案の実現方法に関する基本的な詳細についてはまだ合意されていない」と述べた。また高官たちは「エフード・バラク国防相の政治顧問アモス・ギラードとオルメルト首相の政治顧問シャローム・トゥルジャマーンが、詳細を協議するため本日カイロに到着する予定だ」と指摘した。
他方ハマースは、カイロに2日間滞在しているハマース代表団に調停案が提示された後、検討すると述べた。
EUのハビエル・ソラナ共通外交・安全保障上級代表は、この調停案に楽観的な見方を示し、近いうちに停戦の可能性があると見ている。フランス情報筋も8日以内にイスラエルがガザ地区から撤退すると予測しており、ソラナ代表は「イスラエルに攻撃停止の検討を求めるこのエジプトの提案は、数時間のうちに成果が現れるかもしれない」と明かし、「国連安全保障理事会の常任理事国はエジプトの調停案を非常に歓迎している」と明言した。
ニューヨークでは国連の潘基文事務総長が、来週にいくつかのアラブ諸国に加えてイスラエルとパレスチナを訪問するとの決意を表明した。一方でライス米国務長官は停戦に向けたエジプトの努力を賞賛して「アメリカ政府はムバーラク大統領が提案したイスラエルとハマースの停戦案を支持する」と述べ、こうした合意が早急に必要だとして、エジプト案の行方を見守りたいとの期待を述べた。
(後略)
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( 翻訳者:桑山沙央里 )
( 記事ID:15628 )