ピーリー・レイスとコロンブスは地図に関する情報交換をしていた
2009年01月26日付 Milliyet 紙
http://i.milliyet.com.tr/HaberAnaResmi/2009/01/25/fft17_mf170270.Jpeg
ピーリー・レイスについてドキュメンタリーを撮影したチェリケル氏は、ピーリー・レイスがかの有名な地図を作製した際に、クリストファー・コロンブスの地図を参考にしていたことを明らかにし、「私の研究によると、お互いに情報交換さえも行っていたようです」と述べた。
トルコ空軍初の女性戦闘パイロットであり、アタテュルクの養女でもあるサビハ・ギョクチェンのドキュメンタリーで広く知られる、プロデューサー兼監督のギュルシャフ・チェリケル氏は、何年もの間携わってきたピーリー・レイスのドキュメンタリーを完成させた。
長い間ピーリー・レイスの足跡を調べてきたチェリケル氏は、クリストファー・コロンブスのジェノヴァにおける家や、ヴァチカンの公文書館などに入ることに成功し、有名なキャプテン、アンドレア・ドーリアがローマ教皇に宛てたバルバロス・ハイレッティン・パシャに関する『バルバロスに関する報告書』も発見した。チェリケル氏は、ドーリアの報告書において、「バルバロスがとても強大であることやオスマン艦隊を組織したこと、強力な水兵を育成したこと、そしてローマ教皇はこの強力な艦隊に対して方策を立てる必要があること」を書いていることを明らかにした。
■シンポジウムが影響を与えた
チェリケル氏は、2004年に海軍司令部が主催した「国際ピーリー・レイスシンポジウム」の後、このようなドキュメンタリー制作に取り掛かったことを述べつつ、以下のように続けた。「特にスヴァト・ソウジェキ教授は私にとって良き協力者になってくれました。2006年から2007年は大変でした。全く誰にも私の真剣さを分かってもらうことができませんでした。私の本来の目的は、この完成させた36分のドキュメンタリーをもとに、更に世界的規模で一つのピーリー・レイスのドキュメンタリーを制作することです」
■地図は戦利品
世界中の著名な専門家たちと意見を交換し合って、ドキュメンタリーを完成させたチェリケル氏は、ピーリー・レイスがかの有名な地図を作製する際に、コロンブスの地図を参考にしたことを明らかにし、以下のように述べた。「コロンブスとピーリー・レイスは同業者です。つまり、お互いに尊敬しあう二人の航海士です。お互いに情報交換さえも行っていたのです。私の研究によれば、ピーリー・レイスはコロンブスの地図を戦争の際に戦利品として獲得しています」
■省庁が支援した
多くのスペイン人が今回のピーリー・レイスプロジェクトに参加しようと、文化観光省に資料を送ったことを知ってから、研究がはかどったと述べるギュルシャフ・チェリケル氏は、以下のように続けた。「最終的には文化省に公式に申請し、支援を得ました。私が築き上げた国内外のコネクションとすべての研究を集結させ、12月末までに初めてトルコ語版と英語版の映画を作りました。ゲリボルにあるピーリー・レイス博物館や、ヴァチカン、ジェノヴァで撮影を行いました。ジェノヴァではコロンブスの家や、キャプテン・ダルベルティス城博物館を観光しました。ヴァチカン公文書保管所では許可を得て、アンドレア・ドーリアの、バルバロスに関してローマ教皇宛てに書いた報告書を発見しました。そこに書かれていることは、当時のオスマン帝国とスレイマン1世の時代にとって、またドキュメンタリーが扱うこの時代にとって本当に重要でありました」
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参考記事: 衛星画像のように正確 -ロシア人専門家、ピーリー・レイスの地図を絶賛(Milliyet紙) 2006年09月22日付 Milliyet紙
( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:15655 )