エジプトがヒズブッラー書記長に反論「無謀な者たちに同調はしない」
2009年01月31日付 Al-Nahar 紙

■ エジプトがナスルッラー氏を激しく攻撃:「我々は一握りの無謀な者たちには同調しない」

2009年01月31日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

【AFP】

 昨日エジプト政府はヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長を激しく攻撃し、同氏がイランの「手先」であると非難した。これはナスルッラー氏が木曜日の記者会見で、エジプトの体制が「ラファハ通行所を開放したとイスラーム・アラブ世界に嘘をつき、同通行所を未だに閉鎖している」と発言したことに対する反論である。

 「エジプト政府筋」が声明を発表し、「レバノンのヒズブッラー書記長ハサン・ナスルッラー氏は今月29日、エジプトへの非難や中傷を含むコメントを発表したが、これはナスルッラー氏がイランの体制の手先であり、テヘランの命令に従っているということに疑いの余地がないことを再度確信させるものだ」と述べたもの。

 さらに、「エジプトがイスラエルとパレスチナ人の仲介に果たしている役割を『抑圧的』だと繰り返すナスルッラー氏の発言は、パレスチナ問題において歴史の必然であり地理的要因によっても確固たるものになっているエジプトの基軸的役割にとって代わるという願望を持ちながらも、イスラエルによるガザ攻撃の間もエジプトを差し置いての越権的な行為に成功しなかった惨めな者たちが心の奥に抱える苦々しさを露呈したものである」と述べた。

 また、同筋の見解によればヒズブッラー書記長は、地域の同盟勢力に利害を混乱させない程度までしか行動を許されなかったため、ガザ地区支援に何の役割も果たせなかったのだという。同筋は、「ナスルッラー氏は今なお、潜伏場所から威勢の良い口調で、パレスチナ人への支援だと自分が思い込んでいることを行おうとしているが、今回の悲劇に対してそれ以上のいかなる役割も果たし得ず、彼を動かしている諸勢力の利害を混乱させない程度に留めるしかないことは、決められていたのだ」と述べている。

 同筋は、「ナスルッラー氏のエジプトに対する傲慢な言動は、文脈となるより大きな枠組みを通じてのみ理解することができる。その枠組みの概容はこのところの展開を通じて、つまりパレスチナ諸派の一部がエジプトに対しイスラエルと調印した和平条約の破棄を求め、数十年にわたる和平の後に再び軍事的対決に入るよう求めたことで明らかになった」との見方を示した。

 さらに、「ラファハ通行所を人員や武器の流入のために開放させ、いわゆる『抵抗という選択』を支援するという計画を一部の者たちが陰に陽に企てているが、エジプトにとって事は始めから明らかだった。エジプトが一握りの世間知らずの無謀な者たちに同調することは一瞬たりともあり得なかった。彼らは特定の地域諸勢力の利益のために罪の無い市民の血で商売をし、市民の運命を弄んでいる。彼らは大国に対抗し、パレスチナ問題からは限りなく遠い問題を有利に運ぶするために、市民を燃料として利用しているのだ」と指摘した。

 また同筋は、「中東地域において2大勢力が抗争しているというナスルッラー氏の指摘は事実だが、そのうちの一方は正道を外れ、外部から吹き込まれる思惑に基づき、血や罪なき人々の命を弄ぶ文化に溺れている。もう一方が目的としているのは、建設と平和と安定であり、流血を抑止することだ。だからと言ってそれは、抵抗運動の猛者連が主張しているように、権利を放り出すということではない」と強調した。

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( 翻訳者:森本詩子 )
( 記事ID:15705 )