エジプト外相、EU外相会議でガザ危機解決に向けたエジプト案を提示
2009年01月26日付 Al-Ahram 紙

■ エジプト、ガザ地区での停戦定着と和解の実現、通行所の開放、再建に向けた尽力を続ける
■ アブルゲイト外相は今日、ブリュッセルでヨーロッパ各国外相に向けエジプトのビジョンを説明

2009年01月26日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【カイロ、ガザ:通信各社】

エジプトはガザ地区におけるパレスチナとイスラエル間の恒久的な停戦と、パレスチナの全党派間の和解を目的とした提案を実現するため、外交努力を強めている。アムル・スレイマーン情報長官 は昨日、カイロを訪問しているハマースの使節団と会見し、これによってカイロに到着し始めたパレスチナ各派との協議ラウンドが始動した。

当局筋は、交渉は停戦の定着、事態安定化策 への到達、通行所の開放に集中するだろうと明らかにした。

その頃、エジプトのアフマド・アブルゲイト外務大臣はガザ危機の解決に関するエジプトの提案をEU外相会談に提示するため、ブリュッセルに向かった。アブルゲイト外相は出発前の会見で、今回の会合の目的は、停戦の定着と事態沈静化の実現に関するエジプトの見解を提起し、それについて議論することと、ホスニー・ムバーラク大統領の提案に基づくエジプトの行動を説明することにあると語った。

アブルゲイト外相によればエジプト提案は3段階からなり、停戦という第1段階はすでに実現している。次に来る第2段階はパレスチナとイスラエル間の全面的な事態沈静化の回復であり、最終段階にあたる第3段ではパレスチナ諸派間の和解が焦点となる。

アブルゲイト大臣は、パレスチナ人の合意と挙国一致政府の樹立をエジプトは実現すると明言し、エジプトの外交努力はパレスチナの再統一に向けて各派を再び結集させ、挙国一致政府を樹立するか、あるいは全党派が納得するような形を作ることに向けられると語った。

本日のEU外相会議では、ドイツのフランク・シュタインマイヤー外務大臣が提案した中東和平とパレスチナ国家樹立についてのプランが議論される。

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( 翻訳者:飯田桃子 )
( 記事ID:15712 )