エジプト外相、ドーハ・サミットを阻止しようとしたと認める
2009年01月29日付 al-Quds al-Arabi 紙
■アブルゲイト首相:「我々はドーハ・サミットを阻止しようとした」
2009年01月29日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面
【カイロ、ロンドン:本紙】
エジプトがイランとハマースとヒズブッラーに対し、「この3者はガザ攻撃の際、中東戦争に火をつけようとした」と攻撃した。
エジプトのアフマド・アブルゲイト外相は昨日水曜、テレビ局「オービット」のインタビューで、「彼らは核開発問題における欧米からの圧力から逃れるためのカードを切ろうとしているイランの利益になるよう、中東を衝突と紛争の場に変えようとした」と語った。
また同外相は「今月上旬、カタールがガザに関する公式なアラブ・サミット開催を計画したが、エジプトはこの試みを打ち砕いた。そのサミットが開催されたら、『アラブの共同作業』が台無しにされただろうから」「エジプトはこのサミット開催を挫折させた…規定の参加国数を満たした (正式の)サミットとして開催されていたならば、アラブの共同作業に害が及ぶことだろう。我々には他の人々には見えないことが見えているのだ」と語った。
このインタビューは火曜夜に放送され、昨日水曜に再放送された。中東通信社(MENA)がその一部を転載した。この発言は、1月16日のドーハ・サミット開催の阻止に奔走したことを初めてエジプトが認めたものだ。ドーハ・サミットは分裂するアラブ諸国間での舌戦の原因となった。加えて、先週クウェートで開かれた〔ドーハ・サミットに反対した〕エジプト・サウジアラビア側と、〔同サミットを推進した〕シリア・カタール側との和解会合の影響が小さいことも、この外相発言で明らかになった。
カタールはガザ問題に関するアラブ連盟の公式なアラブ・サミットを開催するために、十分な支持を得ることに失敗したが、何人かのアラブ首脳が参加した非公式の協議会合開催に踏み出した。この論争はアラブ諸国間の深い亀裂を浮き彫りにした。
(後略)
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( 翻訳者:桑山沙央里 )
( 記事ID:15713 )