イスタンブルの歴史は地下に 現在は人口1200万人の大都市
2009年02月03日付 Zaman 紙
何千年もの歴史をもつイスタンブルは、1200万人以上の人口を有している。人口集中のため、多くの歴史的建造物がゆがんだ都市化の影響を受け、消滅している。
考古学者達は、建物の基礎打ち工事においてでさえ、紀元前にさかのぼる何百もの遺構に出会うと言い、イスタンブルは実は地下に存在していると主張する。ビザンツ美術史家のフェリドゥン・オズギュミュシ博士は、イスタンブルで継続している地表調査の際に、何百もの歴史的遺構の痕跡に出会ったと述べ、2008年に行われた調査で、365もの遺構が発見されたと話す。
イスタンブル大学美術史学科は、文化観光省の許可を得てこの11年間、イスタンブルの市壁内で考古学踏査を行っている。このプロジェクトは、文化意識啓発基金、およびイスタンブル旅行ガイド協会からも支援を受けており、ギリシャ、ビザンツ、そしてオスマン時代の遺構の痕跡を探している。考古学者達は、古い時代に記された著作を精査し、1900年代にペルヴィティッチの保険地図やその他類似する史料を利用している。研究者達は、ここ60年で多くのモスク、イスラーム学院(マドラサ)、教会堂が壊されたと説明し、今日、これらの建造物の痕跡は全く残っていないことに注意を引いている。オズギュミュシ博士は、発見された痕跡のほとんどが、アパートの地下階で見つかっていると述べ、調査時にはアパートや土地の所有者の一部が博士らの調査を妨害したと話す。同博士は、遭遇したある事件を説明し、こう述べた。
「私は建設中のあるホテルの1階に足を踏み入れ、調査を行いたいと思いました。ホテルの所有者は私を鉄のハサミを使って追い払ったのです。危ないところでした。その後、調べてみたところ、そのホテルが歴史的建造物の上に建設されていたことを突き止めました」
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( 翻訳者:トルコメディア翻訳班 )
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