ヤズジュオール国務大臣、「信仰心のない人々も安心して暮らせなければならない」
2009年02月06日付 Hurriyet 紙

サイド・ヤズジュオール宗務担当国務大臣は、CHP(共和人民党)のコーラン教室開設に関し「これはデリケートな問題であり、現実的に考える必要があります。信仰心のない人々もこの国で安心して暮らせなければなりません」と述べ、以下のように続けた。

■新たに求める必要はない

「ある地域で15人の学生からコーランと宗教について学びたいとの申し出があれば、その要望は検討されます。全てのコーラン教室は宗教教団(タリーカ)の手中にあり、反共和国的な教育が行われているという主張は、現実とはまったくかけ離れております。これらの主張は全て嘘偽りと陰謀の産物です。コーラン読誦の仕方を学ぶというのは、我々の伝統の一部です。しかし重要なのは、コーランの意味、読誦した神聖な文章が何を意味するのかということを学ぶことです。宗務庁の提供するサービスに不足や滞りはありませんし、それ以外のもの(CHPによるコーラン教室)を求める必要もありません。

■その場凌ぎの政治ではなく

宗務サービスはあらゆる形であらゆる方向から提供されているのに、なぜ他のサービスを検討する必要がありましょうか?その点について考えてみなければなりません。これら(コーラン教室)はデリケートな問題で、細やか且つ現実的に対応する必要があります。不自然なその場凌ぎの政治で解決できる問題ではありません。その場凌ぎの政治は、そのうち消えてなくなります。これらの問題は悪用されてはなりません。人々を安心させなければなりません。

信仰心のない人々もこの国で安心して暮らせなければなりません。(CHPによるコーラン教室)開設に政治的側面がなく、現在のトルコにおける緊張の緩和に向けたものであれば支持を得るでしょう。しかしそうでないのであれば、昨今見られるように、別の方向(論争)に入り込んでしまうこともありえます」。

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( 翻訳者:百合野 愛 )
( 記事ID:15748 )