亡命イラン人同性愛者、トルコでの扱いにも不満もらす
2009年02月10日付 Milliyet 紙

死刑の恐怖のため自国から逃げてきたイラン人難民が、トルコの保守的な県に居住させられ、侮辱を受けていると説明した。

トルコに亡命したイラン人同性愛者が死刑や鞭打ちの刑を避けるため自国から逃げなければならなかったが、トルコの保守的な県に移住させられたために困難な状況に陥っていると述べた。

「レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、女装者、性転換者の権利に関するプラットフォーム」は、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、女装者、性転換者が経験した権利侵害を調査するため、2007年11月と2008年5月から6月にカイセリ、エスキシェヒル、ウスパルタ、そしてアンカラで難民70人と面談し、報告書を作成した。

亡命者達は、自国で同性愛者であることが知られ、トルコへ逃げなくてはならなくなったと言い、イランで同性愛者に対する刑罰が鞭打ちから最悪で死刑となると説明した。亡命者の多くが、イランで生活することが彼らにとって不可能な状態になったと述べ、家族とは音信不通であり、全ての蓄積を捨ててバックパックひとつでトルコへ来たと語った。

■侮辱
調査結果がまとめられた報告書では、「トルコ人同性愛者にとってさえ生活は非常に困難であり、ヴァン、カイセリ、ウスパルタ、アンテプ、ネヴシェヒルのような衛星都市に導かれたイラン人同性愛者が、差別や暴力にさらされており、このためアンカラ、イズミル、イスタンブルのような大都市に逃げて生活している」と述べられた。
亡命者は、トルコでの生活について、「道でつばを吐かれ、侮辱されたと言い、『トプ』と呼び掛けられたり、石を投げられた、また『君はビュレント・エルソイか?』と聞かれたり、何度も住居を変えなければならなくなった」と説明した。あるイラン人も、「彼らはただからかっているだけで、助けてくれないのです」と述べた。

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( 翻訳者:茂木あゆみ )
( 記事ID:15768 )