イスラエルの戦争犯罪を国際法廷に提訴することを目指し、アラブ連盟がガザに特別調査団を派遣へ
2009年02月11日付 Al-Ahram 紙

■ガザでのパレスチナ人に対するイスラエルの犯罪の証拠を収集するため、アラブ連盟が特別調査団を結成へ

2009年02月11日付アル・アハラーム紙(エジプト)HPアラブ諸国面

【ナセル・ザアルーク】

 ガザ攻撃でのパレスチナ人に対する侵害行為について、イスラエルの戦争犯罪人たちを裁判にかけることを目指し、アラブ連盟は国際法廷にかけるための情報や証拠、データの収集を始めた。

 アラブ連盟のマフムード・ラーシド・ガーリブ人権局長は本紙に対し、「こうした努力は、イスラエルの戦争犯罪人たちがガザで犯した犯罪行為を追求する必要があるという、アラブ連盟のアムル・ムーサー事務局長の関心を反映している」と述べた。そして「アラブ連盟は現在、ガザを訪問して現地の状況を視察し、真相を調査する特別調査団の結成を検討している。調査団には人権分野の有力な人物や活動家、国際法の専門家や研究者、そして人権問題についての客観的で中立的な活動で知られる何人かの国際的な人物が参加することになる。数日中にメンバーが発表され、数週間の内には犯罪の証拠を集めるためにガザに向け出発する予定である」と語った。

 さらにガーリブ氏は、「国連人権委員会が結成を決定し、委員長が結成を担当することになった特別調査団に、アラブ連盟は関心を寄せており、早急に結成されることを望んでいる」と述べた。

 一方、アラブ連盟のムハンマド・サビーフ・パレスチナ問題担当副事務局長は、「複数の法律専門家や、人権分野を専門とするパレスチナやアラブ諸国の民間団体と協力して、アラブ連盟はアラブ諸国やパレスチナの病院にいる負傷者との面会を始めている。その目的は、イスラエルによる流血の攻撃の激化によって彼らが受けた被害を記録することにある」と説明し、「ガザでパレスチナ人に行った行為について、イスラエルの戦争犯罪人たちを国際法廷にかけることを、アラブ連盟は真剣に検討している」と述べた。

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( 翻訳者:鈴木啓之 )
( 記事ID:15789 )