イスラエル選挙結果、リクードとカディマの決着つかず
2009年02月12日付 Al-Ahram 紙
■イスラエル選挙、決着がつかない結果に:右派65議席、中道左派55議席獲得
■リブニ外相が組閣の権利を主張、ネタニヤフ氏は自分が次期首相だと明言
2009年02月12日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
【占領下エルサレム:諸通信社】
イスラエルで行われた選挙は、ベンヤミン・ネタニヤフ党首率いる右派リクード党とツィピ・リブニ外相率いる中道右派カディマ党の政治争いを決着させるに至らず、イスラエル政界を覆う先の見えない状況を深めることとなった。
最終的な選挙結果は、クネセット(イスラエル国会)120議席のうち、カディマ党が28議席、その1議席差でリクード党が27議席を獲得した。また、アヴィグドル・リーバーマン率いる世俗主義の極右政党「イスラエルわが家」が15議席を獲得し、第3勢力に躍り出た。これは同政党の歴史上、最高の結果である。一方、中道左派の労働党は4番手の13議席にとどまり、発足以来最低の結果となった。
アラブ系の諸政党は11議席獲得という予想外の躍進を実現したが、リブニ氏を首班とする連立内閣への参加は拒否、同様にカディマ党側もアラブ系政党との協力を拒否した。
カディマ党が優勢とはいえ、ネタニヤフ氏が組閣のチャンスを得る可能性は残った 。というのもネタニヤフ氏は、中道左派の55議席に対し65議席を獲得した右派諸政党から、完全なる支援を得ているからである。
(後略)
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:梅原春奈 )
( 記事ID:15790 )