イスタンブルはどんな香り? 香水製造のため専門家、イスタンブル調査へ
2009年02月13日付 Milliyet 紙

嗅覚が「世界有数」として認められ、このため鼻に150万ドルの保険がかけられている「香水専門家」のアンドル・フン氏は、イスタンブルの街角の香りを調査し、イスタンブルを思い起こさせるような香水を企画する。フン氏によると、イスタンブルの香りは、活発で、エレガントであり、オーセンティックな雰囲気を醸し出す香りとなる。


■何千種類もの香りを開発した

ハンガリー系79歳のフン氏は、半世紀にわたり、嗅覚一本で生きてきた有名な香水専門家である。何千種類もの香水を開発し、世界各地の主要な会社と仕事をし、以前に「最長寿の香水専門家」の称号を受け取ったフン氏は、8年間トルコのギュルチチェキ社の相談役を務めている。
最近フン氏が携わっている重要なプロジェクトは、「イスタンブル」の香りである。ギュルチチェキ社の10人からなる研究チームと共に開発を進めるフン氏は、2008年10月以降2ヶ月に1度10~15日間イスタンブルに滞在し、街の空気をかぎ、香水を生み出そうと努力している。プロジェクトのために何日もイスタンブルに滞在するフン氏は、今年完成予定の香水のため、ガラタ、ボスフォラス、カパルチャルシュ、スルタン・アフメトのような『まさにイスタンブル』というべき場所を回っている。
香りの発明は、一種の科学、芸術作品を生み出すことと同じであると主張するフン氏は、「歴史的、文化的で、今日のモダンな生活様式があり、さらに街中に海を有するような特別な街は、他とは違う香りを含んでいる。これらの要素により、イスタンブルは世界中のどんな街とも異なっている。新しい香りはイスタンブルの海峡を思い起こさせなければならないし、また、人々の喧騒、花の香り、ビザンツ時代からオスマン時代を経て、現在のトルコへと変貌したイスタンブルを思い起こさせるような、エレガントでオーセンティックな香りでなくてはならない」と話した。

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( 翻訳者:田辺 朋子 )
( 記事ID:15793 )