アブルゲイト外相が米国訪問、ガザ国境付近への米派遣団の駐留を否定
2009年02月14日付 Al-Ahram 紙

■ エジプト、パレスチナ国家樹立の約束を果たすよう米国に要請
■ アブルゲイト外務大臣:「18ヶ月間の休戦協定が近く実現」「 国境へのアメリカの監視団派遣はない」「われわれはワシントンとテルアビブ間の合意に拘束されない」

2009年02 月14日付アル・アハラーム紙(エジプト) HP1 面

【ワシントン:フダー・タウフィーク、アースィム・アブドゥルハーリク】

エジプトは昨日、イスラエルによるパレスチナの土地への入植活動を阻止し、パレスチナ国家樹立の約束を本年中に果たすため、アメリカに対し強く責任を持つよう要請した。そしてエジプトは、ガザを監視するためのワシントンとテルアビブ間のいかなる合意にも拘束されないと主張した。

アフマド・アブルゲイト外相 は、二日間にわたるワシントン訪問で、ジェームズ・ジョーンズ国家安全保障問題担当補佐官と上院外交委員会の委員長ジョン・ケリー上院議員と会い、ヒラリー・クリントン国務長官と協議 した。アブルゲイト外相はこの協議により、中東和平プロセスを継続するというバラク・オバマ政権の約束が確認されたと述べた。またエジプトは今年こそパレスチナ問題解決の成就と独立したパレスチナ国家の樹立を見る年でなければならないと考えている旨、米政権に伝えたと語った。

クリントン国務長官はアブルゲイト外相に対し、エジプトはパレスチナまたは地域全般の緊張緩和を実現できる基軸であり中核であるとの米政権の見方を 強調した。また、アメリカからエジプトへの新たな要求はないという。ハマースの再武装化を阻止するためのアメリカとイスラエルの協力関係については、「これに関しイスラエルとアメリカ両政権のあいだで調印された相互理解の覚書にエジプトは拘束されない」とアブルゲイト外相は強調した。

また同外相 は、ガザとの国境付近にアメリカの治安派遣団が駐留することを否定し、「国境を監視し、武器の密輸を阻止するためにエジプトに必要な装備を決定する目的で、一年前に調査チームが国境付近を訪問した」と述べた。さらに「エジプトは国境監視と武器密輸の阻止のため、米国あるいは他のどの欧州諸国からも専門的かつ技術的な援助を受けることを拒まない」と付け加えた。

ガザにおける停戦を強固なものにするためのエジプトの努力については、「ハマースとイスラエル間の再停戦がすぐそこに見える地点まで近づいた」「停戦期間は18ヶ月で、以前の停戦よりも厳密なものになるだろう」と述べた。

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( 翻訳者:ホサム・ダルウィッシュ )
( 記事ID:15810 )