東欧の銀行に対する不安が市場の緊張を高めた。東欧各国で通貨の対ドル価値が暴落した。一方、トルコリラは、この影響を受けて1ドル1.71トルコリラを超えたが、オバマ政権が住宅ローンを抱えた900万人に支援を打ち出すというアメリカからの発表がドルの勢いを失わせた。
一般的な世界的成長率の悪化、そしてアメリカの経済対策が短期間で問題を解決できないという見通しからなる懸念に、東欧諸国の危機が加わった。
東欧諸国の金融業界の不良債権がもはや解消できないレベルにまで達しているという懸念が、市場をめちゃくちゃにした。格付け会社ムーディーズがハンガリー、チェコ、ギリシャ、スペイン、ポーランドの評価を下げる可能性があると発表したことも、懸念材料となった。こうして、リスクを回避しようという動きとともに、ドル買いの動きが多くの通貨価値を急速に下げる原因となった。とりわけヨーロッパに対する不安から、ユーロは1ドル1.25ユーロにまで下がった。ポーランドのズロチは38%、ハンガリーのフォリントは31%の下落を記録した。
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( 翻訳者:湯澤芙美 )
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