CHP副幹事長セヴィゲン氏辞任―土地売買をめぐる疑惑に「道義的責任」
2009年02月21日付 Radikal 紙

ある土地売却に関連し、112万5千ドル相当の協定書にサインして、仲介者となっていたことが明らかになった共和人民党(CHP)副幹事長セヴィゲン氏が職を辞任した

ある土地取引の仲介者となっていた共和人民党(CHP)副幹事長メフメト・セヴィゲンは、「集中攻撃しないでくれ」と述べ、彼を庇ったものの「正しいと思わない」といって批判したデニズ・バイカル党首の勧告を受けて、党の役職を離れた。

党内の反対派と並んで、ケマル・クルチダルオール氏は「然るべき対応をとるべきだ」、CHP中央執行委員会(MYK)スポークスマンのムスタファ・オズユレキ氏は「法的には問題ない、しかし道義的問題がある」、CHP会派代表代理のハック・スハ・オカイ氏は、「クルチダルオール氏の言うことは全く正しい」とそれぞれ発言し、セヴィゲン氏に辞任を促した。木曜日に、「誠実は我々の基本とする価値観念だ。しかし、誠実は、不正に対して抵抗しうることも含むべきである。誠実というものは、あらゆる批判の傍らにあるもので、批判の大合唱に加わることで保証されるものではない。我々はまず集中攻撃を防ぐ必要がある。今や集中攻撃がなされている」と述べてセヴィゲン氏を庇ったバイカル氏は、「正しいと思わない」としてセヴィゲン氏の土地取引への関与には賛成しかねることを明らかにした。バイカル氏はセヴィゲン氏と昨日も電話で二度話したが、決断はセヴィゲン氏に委ねた。決断を強いられたセヴィゲン氏に、彼と電話で話したCHP会計監査役のムスタファ・オズユレキ氏が、「我々は君を信じている、しかし、党を安心させる手立てを打つことを期待している」と辞任のメッセージを送ったことが分かった。
イスタンブルからアンカラへ、それから中央本部へ来たセヴィゲン氏は、オズユレキ氏と二者会談を行い、辞任表明文を作成した。セヴィゲン氏は夕方、記者会見を行い、党執行部での役職を離れること、しかしCHPで国会議員として政治活動を続けていくことを明らかにした。
セヴィゲン氏は彼について言われる不正な土地開発変更と、収賄は嘘であると述べ、「私も、私の子どもたちも、やましいものはもらっていない。私について言われていることがらは何一つ本当のことではない。開発変更にも、融資関係にも仲介して利益を得たことはない」と語った。セヴィゲン氏は、次のように言葉を続けた。
「開発変更は、公正発展党(AKP)が市政を担っていた時代に起こったことだ。私は自分の党と、党首、共に働く友人を守るため、法的に私になされた訴訟を司法に問うため、また司法を無視した集中攻撃というリンチの是非を問うため、党の役職を離れる。私に向けられた言いがかりを今日まで書き続けている新聞の最高幹部の一人のバクルキョイ市についての要求に、私が応えなかったために、これらすべての代償を払っている今、悲しんでなどいないと述べたい。私は誰にも頭を下げさせなかった。誰もが力に屈服するわけではないことを知るがいい。新聞記者のみなさんが明日、私にこの申し出を行った者と私にプレッシャーをかけた者たちについて何を書くのか、興味を持っているところだ。」

セヴィゲン氏は、ベシクタシュのエレン建設という会社が保有する土地売却に関連し、購入者と関係を持ち、購入者と一緒、売却者に「受益共同者」として参加するための協定書を準備した。「家が売れなかったために」、パートナー関係のために必要な金を確保できなかったとのべるセヴィゲン氏は、自分の行いは道義的ではないかもしれないが、法的には全く問題のないと主張した。

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( 翻訳者:林奈緖子 )
( 記事ID:15844 )