首相、公用車使用して公正発展党の集会へ 野党が非難
2009年02月23日付 Milliyet 紙

野党は、エルドアン首相が選挙の遊説を、首相公用の飛行機やヘリコプター、自動車等を使用して、つまり公費で行っていると非難した。公正発展党(AKP)はそれに対し、「エルドアン首相は同時に、開会式に出席しているのだ」と擁護した。

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相が、AKPの選挙集会に参加する際、首相公用のヘリコプターや飛行機を使用していたことが議論の的となった。AKPは、エルドアン首相の遊説を、「首相は訪れた県で集会を行い、また開会の挨拶をしているのである。選挙の十日前までこのようにするだろう」と擁護した。首相のこのような行為を倫理的でないとする野党は、「事実を隠して、法的な言い訳を探し出しているのだ。法を悪用しているのである。これでは平等な競争は成り立たない」との見解を示した。選挙法によると、政府は選挙日の十日前まで、開会式・落成式等を行うことが出来る。

エルドアン首相は3月29日の地方選挙のため、今日(22日)まで13の県で集会を行った。移動の際、首相公用のヘリコプターOBAと飛行機ANA及びATAを使用した。集会が開催された県でのプログラムの中には、県庁訪問や開会式への出席も含まれており、首相は首相府が所有するバスや公用車を使用したという。集会場へ向かう際にAKPの選挙カーを使用したエルドアン首相は、いくつかの県で行われた開会式へは、首相府が所有するバスで行った。
エルドアン首相が、首相公用の移動手段で集会へ赴いたことを野党が非難したのに対し、AKPは首相を擁護した。各党の見解は以下の通りである:

■野党側の反発
ムスタファ・オズユレキ共和人民党(CHP)広報:首相とAKPは、党の集会で公用車を使い、集会を公費で行うことを慣例化した。この行為は選挙の正当性を失わせている。
平等な条件の下で競争が行われていない。開会式や落成式を言い訳にして、公用車を使用している。ディヤルバクルでも、またしても使用された。県知事を訪問したり、「集合住宅の落成式に出席するのだ」と言ったりしている。このようなことはあってはならない。選挙集会の資金は国から賄われている。

メフメト・シャンドゥル民族主義者行動党(MHP)院内副代表:彼らの行いは、政党法と選挙法、そして高等選挙委員会(YSK)の決定に反するものである。首相は、集会に政府の活動を付け加えてごまかしている。法を悪用している。選挙集会を公費で行うことは犯罪である。
[後略]

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( 翻訳者:西山愛実 )
( 記事ID:15850 )