ハリーリー議員、レバノン国軍への支援策などについてエジプト大統領と会談
2009年02月18日付 Al-Ahram 紙

■ 昨日のムバーラク大統領との会談後にサアド・ハリーリー氏:「エジプトは現在も将来もレバノン国軍の支援者だ」
■ 「故ハリーリー元首相の暗殺者は罰せられるだろう」

2009年02月18日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

エジプトがレバノンの維持と国土保全 のための取り組みに対する支援を続ける中、ホスニー・ムバーラク大統領は昨日、レバノン国会多数派グループのリーダーであるサアド・ハリーリー議員を大統領府に迎えた。会談では現在のアラブ情勢や、サウジアラビアのアブドゥッラー・ブン・アブドゥルアズィーズ国王によるアラブ諸国の統一行動に向けたイニシアティブ、それと平行してレバノン情勢、レバノン国家とレバノン国軍に対する支援策が話し合われた。

サアド・ハリーリー議員は会談後、ムバーラム大統領はレバノン支援を継続的に行うと明確に語ったことを明らかにした上で、「現在エジプトを訪問中のレバノン国防相が、レバノンの国土防衛と他国の内政干渉防止のための、現在と将来にわたるエジプトからレバノン国軍への支援策について話し合う予定だ」と指摘した。

またハリーリー議員は、アメリカとシリア、イランの間で取引が行われることで、故ラフィーク・アル=ハリーリー元首相や、凶弾に倒れたその他のレバノン人たちの暗殺犯を裁く国際法廷が黙殺されることになるのではとの質問に答えて、「法廷はすでに立ち上げられており、来月初めには作業を始めるだろう。種々の取引に関する話は希望的観測に過ぎない。罪を犯した者は、罰せられるだろう」と明言した。

ハリーリー議員はレバノンのアラブ国家としての性格を強調し、アラブ諸国、特にエジプトやサウジアラビア、ヨルダン側からの同国に対する支援に触れつつ、「アラブ連盟が非アラブ諸国の干渉を受けることなく、様々なアラブの問題に取り組むことが私の願いである。私はレバノンに民主主義を定着させ、宗派主義を払拭するよう努める」と語った。また、「パレスチナ問題の解決にエジプト以上に役割を果たすことが出来る国はない。パレスチナ問題はエジプトの指導部、国民、軍隊の心の中に深く根ざしている問題だからだ」とも述べた。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:梶田知子 )
( 記事ID:15872 )