父親をフォークで50回刺して殺害:「悪霊の命令で殺した」
2009年03月01日付 E'temad-e Melli 紙

【エッテマーデ・メッリー】自分の父親を、フォークで50回突き刺して殺害した青年が、逮捕後の取調べで、次のように供述した。「ジン(悪霊)たちの命令で、僕と父の魂を浄化するために、父を殺した。」

 報告によれば、テヘランのバーグフェイズ第140警察署は、エスファンド月8日(西暦2月26日)木曜日の1時40分、110番緊急警察センターを介し、中年男性が殺害されたとの通報を受けた。警察官らが緊急出動し、事件について捜査すべく現場にかけつけた。

 8階建ての建物の中の現場に到着した捜査員らは、モフセンという名の50歳の男性が、フォークでめった刺しにされた末、殺害されているのを発見した。こうして、同事件に関する警察と司法による捜査が開始された。

 現場検証から分かったのは、この被害者が、突然襲われ殺害されたということだった。その後の死体の検証からは、被害者が腹部、胸部、心臓と身体側部に受けた5回の殴打、また、背面に鋭利で長い物体により50回にわたり突き刺されたことにより死亡したことが判明した。

 事件発生から数時間後、被害者の22歳の息子モハンマドが、警察に自首して殺害を認め、次のように供述した。「僕が父を殺しました。父の魂を清めるため、父の体を50回刺したのです。」

テヘラン第27地区検察庁殺人特捜第2支部において、モハンマド容疑者は以下のように自供した。

母は、法事に出かけており不在でした。弟も外出していました。父と二人きりで数時間、家にいたところ、突然、私の耳に「父親は罪深い人間だ。彼を浄化するために、フォークで刺し殺すしかない」という声が聞こえてきました。ジン(悪霊)たちは、さらに、「お前が父親を殺さなければ、お前も浄化されない」と言ったのです。

 このため私はフォークを手に取り、父を殺しました。殺害後、私は(母方の)叔父のところへ行き、いきさつを話しました。そして結局こうして自首したのです。

容疑者の隣人たちは、次のように証言している。

「モハンマド容疑者が、父親に恨みを抱いている様子はなかった。また、二人が争っているのも見たことがない。とても理知的な青年で、人に迷惑をかけるようなこともなかった。」

 テヘラン犯罪検察庁第2支部のアスガルザーデ判事は、この事件について、「現在、容疑者の精神鑑定が進められている最中である」と語った。

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この記事の原文はこちら
(「覚せい剤乱用者、祖父母を殺害」)

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( 翻訳者:前田君江 )
( 記事ID:15898 )