エルゲネコン第二起訴状、提出される―12人はテロ組織幹部である疑い
2009年03月11日付 Milliyet 紙
エルゲネコン捜査において新たに提出された第二の起訴状では、12名がテロ組織幹部として告訴されている。容疑の中には、「強制力や暴力を用いてトルコ大国民議会および政府を転覆しようと計画した罪」も含まれている。
ウムラニエのゲジェコンドゥ(違法に建築された家屋)から手榴弾が回収された事件を発端としたエルゲネコン捜査において、第二起訴状が準備され、イスタンブル第13重要犯罪裁判所に提出された。
イスタンブル共和国検察局の発表では容疑者の名前は公表されなかったが、第二起訴状では拘束されていない容疑者として退役将軍のシェネル・エルイグル氏およびフルシト・トロン氏も挙げられていることがわかった。
容疑項目の中には「強制力や暴力を用いてのトルコ大国民議会およびトルコ共和国政府の転覆、あるいはその任務遂行の部分的または完全なる妨害計画」、「トルコ共和国共和国政府に対する武力反乱の扇動」、「国家の保安または外交的、内政的利益に関わる書類の操作」も含まれている。
検察局が10日に行った書面による発表では、2008年7月20日に開廷した第一回民事訴訟から続行されてきた審議が終了したことが明らかにされた。発表では2009年3月8日に審議番号511の1909ページからなる起訴状により、第2回民事訴訟が起こされ、5月10日にUYAP(国内司法ネットプロジェクト)システムによってイスタンブル第13重要犯罪裁判所に送付されたことも報告された。
発表によると訴状では、合計56人(うちすでに逮捕者が21人、未逮捕が35人)の容疑者の名が挙げられており、審議対象者の77人(逮捕者48人、未逮捕が29人)についての審議書類が審査され、審議が続いている。さらに起訴状では12名の容疑者について「テロ組織幹部」であるとして告発されている。
■起訴状は5部構成
発表では、全部で1909ページある訴状が5部から成っていることが明らかにされた。第1部ではエルゲネコン捜査の第一段階および第一起訴状の要約が、第2部では捜査のその後の局面およびエルゲネコン組織について説明されている解説書、第3部では犯した罪状がまとめて解説され、第4章では組織のその他の団体および市民団体やメディア組織との関係について、第5章では起訴状に書かれた容疑者個々の行動ならびにそれらの行動がもたらした罪状、そしてどういった要因が彼らをそうした行動に駆り立てたか、また彼らの法的立場がどのように関わったかについて、それぞれ述べられているという。
裁判所は15日以内に起訴状を承認または却下しなければならない。裁判所が承認した場合には正式に起訴される。起訴状が示した期日内に、前述した退役将軍のエルイグル氏とトロン氏や、退役准将レヴェント・エルソズ氏、ATO会長シナン・アイグン氏、ジャーナリストのトゥンジャイ・オズカン氏、元イスタンブル組織犯罪対策局支部長アディル・サチャン氏、退役空軍大佐アリフ・ドアン氏とハサン・アッティラ・ウール氏など、多くの人物が逮捕された。起訴状は、イブラヒム・サヒン氏や元国家安全保障評議会(MGK)議長トゥンジェル・クルンチュ氏が逮捕された1月7日の第9次作戦以降続いているプロセスについても言及しているという。
■14名に終身刑要求
起訴状では14名(うち組織幹部11名、メンバー3名)について「トルコ大国民議会およびトルコ政府の転覆、あるいはその任務遂行の部分的または完全なる妨害計画」の罪によりさらに刑が加算され、終身刑が要求されたことが明らかにされている。
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( 翻訳者:川原田喜子 )
( 記事ID:15968 )