ソフィア映画祭でトルコ映画初の受賞
2009年03月15日付 Radikal 紙

ソフィア映画祭において、オズカン・アルペル監督が、『秋』で最優秀監督賞を、ヒュセイン・カラベイ監督の『私のマーロンとブランド』が最優秀バルカン映画賞に選ばれた。

ブルガリアの首都ソフィアにおいて毎年開催され、国内では最も重要な国際映画のイベントとして認知されている“ソフィア映画祭”で、二人のトルコ人監督が受賞した。

今年で第13回目を迎えた映画祭では、オズカン・アルペル監督が、トルコ・ドイツ共同制作の『秋』という作品で“最優秀監督賞”を、ヒュセイン・カラベイ監督も『私のマーロンとブランド』という作品で“最優秀バルカン映画賞”を受賞した。

ハンガリー人のヤノシュ・サス監督が委員長を務める国際審査員は、映画祭に参加した(映画の内)“最優秀作品賞”をドゥロール・ツァハビ監督のイスラエル・ドイツ共同制作映画『父へ』に与えた。

アルペル監督の『秋』という作品は、審査員から「生から死へまっすぐ貫く感動的で印象的な映画の旅」として評価された。同監督は、賞状とともに1000ユーロの賞金を獲得した。

オズカン・アルペル監督は、映画祭のプログラム内で催された記者会見において、若い監督らしく(制作の)目的は「ただ作品を作るだけでなく、映画(芸術)を作ること」であると述べた。同監督は、自身も中に含まれる若い監督たちの作品を鑑賞する人々と、生きた会話を交わすように努めたと述べ、「最初の芸術的作品である『秋』が国内や様々な国際映画祭において受賞を果たしたことは、私にとって大いに仕事のモチベーションを上げている。今現在、ここ数カ月の間で準備が整う新しい映画の企画を進めている」と話した。

映画祭の“バルカン”(部門の)コンペティションに参加した7つの作品の内、1位に選ばれたヒュセイン・カラベイ監督の、トルコ・オランダ・イギリス共同制作の『私のマーロンとブランド』も、ブルガリア人映画評論家たちが定めた“ノーマンズランド”という名の“最優秀バルカン映画賞”を受賞した。ブルガリア人評論家たちは、これ以前(に行われた)サラエボ映画祭とトゥライベカ映画祭において受賞した映画の監督でもあるヒュセイン・カラベイ監督を、「最も素晴らしい若く才能あるトルコ人監督のひとり」として評価づけた。

“第13回ソフィア映画祭”のプログラムでは、イェシム・ウスタオール監督の『パンドラの箱』やセミフ・カプランオール監督の『ミルク』、デルヴィッシュ・ザイム監督の『点』、そしてヌーリ・ビルゲ・ジェイラン監督の『スリー・モンキーズ』といった作品も上映された。これらの作品も、審査員や観客たちから大きな称賛を得た。映画祭のプログラム内で、ドキュメンタリー50作品、短編映画112作品を含め、全体では世界から計262作品が上映された。映画祭には、有名なプロデューサーや評論家、俳優たちも含み、計228人の外国人招待客が参加した。

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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:15999 )