住民登録局、一日で12万のIDカードを更新―選挙に向けて
2009年03月18日付 Zaman 紙
IDカードを更新することを求め、人々が住民登録局に殺到している。トルコ全体で一日に約4万のIDカードを付与した住民登録局に、昨日(17日)更新数が12万を超えた。
一日に5千のIDカードが発行されているイスタンブルでは、これまでに1万7867人がIDカードを更新した。コンヤでは6311人が新しいIDカードを手にした。トカトでは、3万5000人がIDカード更新のため順番待ちをしていることが明らかになっている。
高等選挙委員会(YSK)が選挙の2週間前にインターネットサイトに掲示した「トルコ共和国国民番号(以下国民番号と記す)のある身分証」という条件は、何百万もの有権者を投票できない危険に直面させた。有権者が投票権を得るには、面倒なプロセスを経なければならない。昨日(17日)アンカラで警察署開設式に参加したベシル・アタライ内務大臣は、350万人のIDカードに国民番号がないことを明らかにした。アタライ大臣は、全国民が投票権を行使する必要があると強調し、高等選挙委員会に柔軟な対応を求めると述べた。
一方一部の住民登録局では業務時間延長の指示に従わず、それが原因で長い行列ができたことが明らかになっている。アタライ内務大臣の「必要であれば24時間業務にする」という発言に従って、17:00以降もIDカードを更新するために住民登録局に足を運んだ人もいる。しかしその殆どが、すぐ後戻りした。イスタンブルのバフチェリエヴレル、ファーティフ、バウジュラル等の住民登録局に20:00以降行った人も更新することはできなかった。ブルサ知事シャハベッティン・ハルプト氏は昨日記者会見を開き、不当な選挙を防ぐために人口管理局を24:00まで、必要であれば朝までの業務にすることを明らかにした。
■国民番号付き記者カードとパスポートで投票可能
高等選挙委員会の決定によると、地方選挙で有権者は、投票時に国民番号付きの身分証を準備しておかなければならない。対象となる身分証は次の通りである。写真付きIDカード、公的機関、政府経済機関によって付与された打ち出し印付きの身分証、記者カード、パスポート、婚姻証明書、運転免許書、軍隊身分証明書。
■注意!次の証明書は許可されず
高等選挙委員会は、国民番号がない身分証を有効でないとする。これによると、国民番号がない身分証や打ち出し印付きのIDカード、パスポート、婚姻証明書、運転免許書は投票委員会によって許可されない。国民番号のない証明書に、手書きもしくはシールで番号が記載されていても有効にはならない。自治体、村長、地区長によって作成、認証されている身分証、承認済み住民票、国民番号付きの緑カード(貧困者に付与される) 、健康保険証のような証明書でも投票はできない。
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( 翻訳者:三村麻衣 )
( 記事ID:16020 )