トヨタ自動車の岡本一雄副会長は経済危機の状況下でも、1万台目を生産出来たことは自分たちにとって非常に喜ばしいことであり、さらに欧州市場のシェアを伸ばして行きたいとの考えを述べた。
トヨタ自動車トルコ工場(TMMT: Toyota Motor Manufacturing Turkey)のアダパザル生産工場で記念すべき1万台目の自動車が生産された。
トルコ・トヨタが生産した1万台目の自動車と新型「Verso」の本格的生産開始にあたり開催された記者会見で、トヨタ自動車の岡本一雄副会長がいくつかの質問に答え、経済危機がいつ終わるか自分なりの見解を持っていると述べ、危機が終わるまで、自分たちの中で明確な展開プランを立て、このプランを実行したいと語った。
岡本副会長はこの問題に関連して、英米両国においても一部プランを実行していることを指摘し、「この経済危機の状況下で全世界のトヨタで働く者として、自分たちのプランを進めていくことを目指したいと思っている。経済危機の状態でさえも1万台の自動車を生産できたことは、我々にとって大変嬉しいことで、欧州市場のシェアをより伸ばしていこうと考えている」と話した。
岡本副会長は、世界のトヨタ工場の中で、トルコ工場の品質が世界的に見ても優れていると述べ、「トルコ工場の生産車の完成度が素晴らしいことを私は知っている。この件についても、経済危機の中で我々がどのような活動を行うか考えているし、またトルコ工場の完成度をより高めるよう、我々がより努力することが必要であると考えている」 と述べた。
2012年にトルコで商用車の生産が予定されているとの発表が行われ、これが実現するかどうか問われると、岡本副会長はこのような自動車が現在の状況でいつ生産されるか、計画を立てることは不可能であると述べ、現在トヨタで、グローバルレベルで自動車産業がどうなっていくか、またどういった車種の生産をいつ始めるのか検討中であることを説明した。
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( 翻訳者:永井ひとみ )
( 記事ID:16027 )