CHPの今回のタンドアン集会には、世俗主義の様子なし
2009年03月22日付 Zaman 紙
2年前の共和国集会の舞台となったタンドアン広場は、昨日(21日)手に6本の矢が描かれた党旗を持って訪れた共和人民党(CHP)支持者たちで埋め尽くされた。広場の名前の由来であるネヴザト・タンドアン氏は、単独政党時代にアンカラ知事と市長を17年間務めた。「この国に共産主義が訪れるとしたら、それをもたらすのもわれわれである」と述べたのは、彼であった。
デニズ・バイカル共和人民党党首は、この2つの逸話から想起される広場での演説において、これまでの選挙とは逆に、体制についても世俗主義についても言及しなかった。同氏を乗せたバスが広場に近づくと、CHPの支持者たちを盛り上げようとした係の者が、「トルコ共和国憲法裁判所は、公正発展党(AKP)が世俗主義に反する活動の中心にあると言った」と強調した発言は、広場にいた人々が「トルコ世俗主義はそのままである」というスローガンを投げかけることを容易に促した。しかし、バイカル党首によれば、トルコにおけるいかなる選挙にも異なる動力源が存在していて、連続して選挙は同じ結果を出すことはなかった。タンドアン氏に関する発言により、3月29日地方選挙の活力源を彼がどのように見ていたかが容易に明らかになる。バイカル氏によると、トルコには2つの根本的な問題がある、『貧困と汚職』である。トルコは、国内で抱えている現状況を、この2つの問題を抑えることで乗り越えることができる。
バイカル党首は1時間以上にも及んだ演説において、2つのトピックに長い時間を割いた。エルドアン首相に対するとても厳しい批判をした。経済危機の克服のため、何か月も前に提言した忠告の1つが受け入れられたことより感じた喜びを説明したときでさえそうであった。「彼の電球はつくのが遅い。」
トルコの主な議題であるエルゲネコン問題についての議論に対して短く触れた。デニズ・フェネリ氏の起訴に導入された放送禁止(の措置)を批判する際、この措置がどうしてエルゲネコン問題に対しても適用されなかったのかを問うた。「精神病患者たちの表現が正しいものとして書かれている」という言葉はこれに関しての発言であった。
デニズ・バイカル党首が11か月もの間なぜ勾留されているのかわからないと述べる、エルゲネコン問題の捜査により拘留されている一部の人物は、2年前にタンドアン(広場)での共和国集会の重要なアクターであった。その際にバイカル党首も、孫とともに集会に参加していた。10周年マーチとともにタンドアン広場から離れた一部の人々は、2年前も同じ広場にいた。
アンカラの左派有権者(民主左派党や労働者党)は、昨日共和人民党の下ムラト・カラヤルチュン氏を知事に選出させるために集結した。また一方では、高等選挙委員会(YSK)が各政党の投票所のオブサーバーがスカーフ着用とならないように指示した決定にも関わらず、デニズ・バイカル氏とムラト・カラヤルチュン氏は、スカーフを着用したCHP党員のナッルハン自治体候補者であるメイレム・ブチクジュ氏の手を持ち上げ、彼女を拍手で称賛しながら(迎えた)。
■ スカーフ着用の候補者 タンドアンの演壇において
アンカラの歴史的な(象徴でもある)タンドアン広場において、昨日CHPの集会があった。デニズ・バイカルCHP党首は、首相に対して言及した演説の後、自政党のアンカラの候補者たちを紹介した。同氏は、高等選挙委員会がスカーフを着用した人が投票箱のオブサーバーとならないようにという方向での決定を受けてなお、ナルッハン自治体候補者であるメイレム・ブチクジュCHP党員の手を持ち上げながら支持者たちに挨拶した。
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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:16042 )