アラブ連盟事務局長、次回アラブサミットへのイランの出席を否定、シリアはイランとの良好な関係を堅持
2009年03月17日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ ムーサー・アラブ連盟事務局長、ドーハでのアラブ・サミットへのアフマディーネジャード大統領の出席を否定
■ シリアはイランとの良好な関係を維持
■ エジプト・カタール、リビア・サウジ間で和解の努力

2009年03月17日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【ダマスカス:本紙】

 シリアのワリード・アル=ムアッリム外相は、昨日月曜日、パレスチナ各派が合意した政府をアラブ諸国は支持するだろうと述べた。また、シリア政府とイラン政府間の関係は不変であり、様々な分野で共通の国益を持っていると強調した。

 ムアッリム外相は、昨日ダマスカスで開催された、第20回アラブ・サミットの決議検証・実施委員会の作業終了にあたって開かれたアラブ連盟アムル・ムーサー事務局長との共同記者会見で、「パレスチナ人が同意する内容をわれわれは支持するし、他の方面の意向にかかわりなく、すべてのアラブ諸国がそれを支持し、擁護する」と述べた。

 また、今月末にドーハで開催される予定の次回アラブ・サミットへのイランの出席については、「シリアはイランと変わることのない良好な関係を保っており、その基点となっているのはイラン革命政権のパレスチナ問題に対する立場である。それに加えて、イランはイスラーム教徒の国家であり、様々な分野における共通の利益で結ばれた隣人である」と述べた。

 ハマースに関してムアッリム外相は、「ハマースはパレスチナ人民の基礎を成す一部であり、ガザに対するイスラエルの攻撃に抵抗し、議会選挙に勝利した。ハマースはパレスチナ自治政府の一部でもあるのだ」と述べ、自国シリアは「すべての〔パレスチナ〕党派と一定の距離を置いている」と指摘した。

 またシリア外相は、近日中に駐レバノンのシリア大使を任命すると語り、ダマスカスのレバノン大使館にレバノン国旗を掲揚した際、シリア側の公式代表を“意図的に”欠席させたことを否定し、〔欠席〕の理由は、国旗の掲揚と閣議の開催が重なってしまったためだと説明した。外相はシリアのファイサル・アル=ミクダード副外相が、在ダマスカス・レバノン大使館に赴き、臨時レバノン大使と会見することになっていると指摘して、サウジ大使についても近々、ダマスカスに戻ってくるよう希望すると表明した。
 
また、アラブ和平提案についての質問に答えて、「アラブ和平提案は、国連安保理決議二四二号や帰還権といった、和平プロセスの原則を示したものではあるが、原則としてのアラブ和平提案と、それが有効性をもつこととの間には乖離がある…有効性を持てるかどうかは、イスラエルによる提案の受け入れと履行にかかっている」と述べた。
 
一方で、エジプト外務省のフサーム・ザキー報道官は、ダマスカスでのアラブ外相会議に際して声明を出し、会議の雰囲気は「非常に前向き」で、多くの重要な議題、特にパレスチナやスーダンの問題について議論が行われたと述べた。また、エジプトとカタールの関係、およびサウジとリビアの関係については、「この問題は当事国間および、アラブ諸国間の和解実現努力に参加を望む他の国々の間での連絡協議にかかっており、公式、非公式の二国間協議の枠組みで行われるべきものだ」と述べた。

 またアラブ連盟事務局長は、3月末にドーハで行われる予定のアラブ・サミットに、アラブ諸国以外の国の出席はないと述べると共に、シリア、エジプト、スーダン、カタール、サウジ、リビア、オマーンが参加した検証委員会の作業終了に際して、「我々はお祭り気分でいるわけではない。国際的・地域的な組織を除き、アラブ以外の国の出席はないと考えている」とつけ加えた。そして、アラブ諸国同士の関係については、「パレスチナとの関わりをめぐる重大な危機を背景に、アラブ諸国間に先例のない緊張状態が一時期、生じていた」と指摘した。

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( 翻訳者:香取千晴 )
( 記事ID:16057 )