サバフ紙が野党候補者批判を続ける昨今、同紙がいくつかの県で、無料で配布されている。まずアンカラで、民族主義者行動党(MHP)のヤヴァシュ氏を批判した号が無料となった。その後、民主左派党(DSP)のブユケルシェン氏の拠点であるエスキシェヒルでも同様のことが行われた。タクヴィム紙もサバフ紙同様のことを行っている。
地方選挙まであと数日となり、いくつかの県でサバフ紙が無料配布されている。先月アンカラで民族主義者行動党(MHP)の広域市長候補マンスル・ヤヴァシュ氏の批判報道を含む新聞が、アンカラ全域で無料で配布された後、一昨日(23日)エスキシェヒルで、民主左派党のユルマズ・ブユケルシェン現市長の批判記事を載せたサバフ紙が、通りで市民に配られた。サバフ紙と同系列のタクヴィム紙もベシクタシュ市長のイスマイル・ウナル氏の批判記事を載せた日に、市内で無料配布された。
19、20日付けのサバフ紙アンカラ版付録には、民族主義者行動党の候補者マンスル・ヤヴァシュ氏の批判記事があり、その日同紙はアンカラ全域で無料で配布された。新聞の記事にはアンカラ広域市長候補マンスル・ヤヴァシュ氏が長い間市長を務めたベイパザルで、市民が家にドラム缶で水を運んでいること、そしていたるところゴミの山であると書かれていた。メリフ・ギョクチェキの名で会見を行った(サバフ紙の)報道責任者アヴニ・カヴラック氏は無料配布との関係はないと述べる一方で、民族主義者行動党はこの件で訴訟を起こすと発表した。この事件に類似したものが一昨日(23日)、エスキシェヒルで起こった。証言によると、ブユケルシェン氏は市の入札を、まず娘婿、そして「ヤーセミン」という名前の娘、仲間を含む親類らに振り分けた。この報道が載っている3月22日付けのサバフ紙が市内で無料配布された。ブユケルシェン氏は、この件について汚い政争の一部であると述べ、「私にはヤーセミンという名の娘はいない」という言葉で語り始めた。
「エスキシェヒルには通常、1500から2000部のサバフ紙が届くのですが、日曜日(22日)には8000部の新聞がアンカラから届きました。この新聞は梱包された状態でアタテュルク通りにある公正発展党の選挙事務所に下ろされました。新聞が選挙事務所で梱包されたままになっているのを、更に公正発展党の若者の手によって配布された場面を私たちは写真に収めました。サバフ紙は過去に同様の中傷報道をしたことがあります。私たちは同紙を非難し、損害賠償を要求した裁判を行いました。興味深いのは、同じ記事に、同紙のイスタンブル版では1段の半分しか割いていないのに対し、アンカラ版では記事の配置が変えられ、3段分を割いていたことです。」
■共和人民党(CHP)系のベシクタシュ市も標的に
サバフ紙と同系列のタクヴィム紙でも、3月18日から22日の期間、共和人民党ベシクタシュ現市長イスマイル・ウナル氏とベシクタシュ・スポーツクラブ元会長であり実業家のセルダル・ビルギリ氏の批判記事が出た。サバフ紙に掲載された「墓地開発で汚職」という報道によると、オルタキョイ聖母マリアアルメニア教会財団に属するアルメニア墓地での建築許可をウナル氏が、ビルギリ氏に与え、これにより両者は3億ユーロの収入を得たという。共和人民党ベシクタシュ区長ウウル・ゲディック氏によると、報道がでた日に、ベシクタシュでタクヴィム紙が無料で配布されたという。ビルギル氏は会見を開き、全ての嫌疑は事実無根であると述べている。
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( 翻訳者:三村麻衣 )
( 記事ID:16070 )