大統一党党首ヤズジュオールの乗ったヘリコプター墜落、捜査続く
2009年03月26日付 Milliyet 紙

大統一党党首であるムフスィン・ヤズジュオール氏がカフラマンマラシュからヨズガトに向かう際搭乗し、昨日15:55に墜落したとの情報は、警察当局に届いたヘリコプターの携帯電話の信号より16:22に受信され墜落地域が特定された。

昨日15:55にヘリコプター墜落の情報が当局に届いた。これを受けて運輸省内の捜索・救援センターが活動を開始し、場所を特定する航空機用救命無線装置(ELT)と受信を試みた。しかし、装置の故障、ヘリコプターでの未搭載、激しい衝突故の破損といった理由で信号を受信できなかった。

責任者はこのために科学技術・通信協会にヘリコプター乗客の携帯電話を介して場所の特定をするよう要請した。

科学技術・通信協会に昨日16:20に届いた依頼を受け、同協会は、16:22に地域に通信基地をもつAveaとTurkcellの2社の通信会社の利用者に関する3つの携帯から信号を受信した。こうして墜落現場は、カフラマンマラシュのギョクスン地区と判明した。しかし3つの携帯からの受信信号は同じ地点を示しているにも拘らず、この地点は、幅1キロ、長さ30キロの範囲にわたっている。

このため捜索範囲は、広範にわたった。捜索活動は、こうした範囲の広さとともに山岳地、困難な地理的条件、悪天候のもと続けられている。

科学技術・通信協会は当初3つの携帯から受信したが、その後、2つの携帯の信号も捉えた。

責任者は、携帯のバッテリーがなくなれば受信も途絶え、このため今夜2:00からヘリコプターの携帯から受信はできないと伝えた。

■ 最新状況

大統一党党首であるムフシン・ヤズジュオール氏も搭乗するヘリコプターの墜落の結果開始された捜索・救援活動は継続している。軍、警察、村落防衛隊、捜索救命協会(AKUT)、民間救援チームは、濃霧にも関わらず、クルジャオヴァ、スィスネ地区での活動を続けている。捜索は、極寒故に人員を交替しつつ続けている。

責任者は、クルジャオヴァ地区で6クルー、スィスネ地区地区では2クルーが別途の捜索をやめ、合同で捜索を継続していると伝えた。

他方、墜落地区へ、カフラマンマラシュ民間救援チームの他、アダナ、アドゥヤマン、ガーズィアンテプ、マラトゥヤ、オスマニイェからも民間救援隊が駆けつけ、捜索を支援している。

同地では気温マイナス15度まで下がったとされる。また濃霧も続いている。

■ ヘリコプターの場所を特定する装置未搭載

大統一党党首であるムフスィン・ヤズジュオール氏と同乗者をカフラマンマラシュからヨズガトに運ぶ際、ヘリコプターはマラシュのチャーラヤンジェリト郡とギョクスン郡との間に墜落したと推定され、同機を保有するメダイル社のパイロットのひとりであるアリ・イバンオールは、ヘリコプターには墜落場所を特定する装置を搭載していないと伝えた。

基本航空運輸・観光・通商株式会社に属するメダイル社のパイロットである同氏が、アナトリア通信記者に語った所によれば、墜落場所は正確にはわからないこと、場所の特定のために、同社およびヘリコプター自身にも信号を送る装置はないと語った。

同社の他の責任者は、機体の発見のため講ずるべき術がなく、このためいかなる活動もおこなっていないと口にした。

責任者は、墜落のニュースをテレビで知り、その後に携帯電話で機長のカヤ・イステキテペと通話をはかったが、うまくいかなかったと述べた。

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( 翻訳者:近岡由紀 )
( 記事ID:16075 )