イスラエル次期首相、「和平努力継続」表明しつつ入植地拡大へ
2009年03月26日付 al-Hayat 紙

■ エルサレムに2つの居住区建設計画、リーバーマン氏と「マアレ・アドミム入植地」の拡大で合意...ネタニヤフ氏、和平へ尽力...入植地拡大へ

2009年03月26日付アル=ハヤート紙(イギリス)HP1面

【ナザレ:本紙アスアド・タルハミー】

 次期イスラエル政府の組閣を委任されたリクード党のベンヤミン・ネタニヤフ党首は「和平のための行動を継続する」と宣言したが、同時に占領下エルサレムのマアレ・アドミム入植地の建設を再開するという口頭での合意が「イスラエル我が家」のアヴィグドル・リーバーマン党首との間で成立したことが明らかになった。エルサレム市内では2つの入植地建設計画があると伝えられており、1つ目の計画はシェイフヤラにユダヤ人居住区を建設するというもので、今日承認される予定だ。2つ目は、パレスチナ立法議会に面するアブー・ディースに住宅230戸を建設するというものであり、現在承認手続きが進められている。

 ネタニヤフ氏は、パレスチナとの和平プロセスに対する政策の概要を明らかにした。エルサレムで開催されたイスラエルおよび世界各国の実業家の会議でのスピーチでネタニヤフ氏は、「イスラエル政府は和平のパートナーになる。私は最後の目標である和平のために、パレスチナ自治政府と交渉する」と発表した。さらに、「経済政策は政治交渉の代わりではないが、交渉を補完する役割がある」と述べた。しかしネタニヤフ氏は、アメリカ政府が支持している二国家共存案の受け入れを明言することは避けた。そのため、パレスチナ自治政府のナビール・アブー・ルデイナ大統領府報道官は、「イスラエル次期政府は、曖昧にすることなく明確に二国家共存案を遵守すべきである」と強調した。

(後略)

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( 翻訳者:梅原春奈 )
( 記事ID:16115 )