イスタンブル、イズミル、アンカラで、「市場で不正操作が行われた」として捜査が行われ、メトロ・ツーリズム社のガーリップ・オズチュルク社長、メルコ食品社のダンカン・ブレイク取締役会長らを含む約40名が拘留された。
イスタンブル金融犯罪取締本部が「市場で不正操作が行われた」とし、3つの県で捜査が行われた。約40名が拘留された捜査は、今も継続中だ。
この捜査で、イズミルで拘留された容疑者がイスタンブルに移送された。イズミル詐欺・組織犯罪取締本部は、イスタンブルからの指示を受け、H.A(46)を拘留した。
■市場投資家協会(BORYAD)「投資家が神経質になる恐れも」
市場投資家協会(BORYAD)のアリ・バフチュバン会長は、市場では株価不正操作の容疑に関連し、投資家が神経質になる恐れもあると話した。
バフチュバン会長は、市場で株価の不正操作が行われないことを望むと述べ、過去に小規模の投資家が不正操作によって大きな損害を被ったことを明らかにした。
バフチュバン会長は、過去にも今回の捜査に似た捜査が行われたことを指摘し「投資家が神経質になってしまうというようなこともあり得る」といい、かかる操作が不正操作であるかどうかは不明であると述べた。
バフチュバン会長は、不正操作とは曖昧な概念であるとし「株式市場に関わる人々がこの種の大規模な捜査によって拘留されることは、多額の資産を所有する投資家が市場に距離を置くことにつながる。『明日、明後日にはこの捜査の中で自分も疑いをかけられるのだろうか』と、と特に大規模投資家、その後には小規模投資家も、イスタンブル証券取引所に上場できない企業へ投資をしないということにつながる」と話した。
さらにバフチュバン会長は、不正操作に対する捜査の結果、容疑者が罰せられ、株取引を行えないようにすることが必要だとし、過去に同じ投資家が再び株式市場に戻ってくるということがあったが、こうしたことは根絶する必要があると強調した。
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( 翻訳者:倉本さをり )
( 記事ID:16122 )