スーダン東部で車列に爆撃、イスラエル軍による武器輸送車両攻撃か
2009年03月27日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ リブニ・イスラエル外相とライス米前国務長官によるガザ地区への武器密輸防止のための安全保障合意の最初の成果か ?
■ イスラエル、スーダンで車列を爆撃した可能性を示唆、どこへでも同様の爆撃を行うと警告
2009年03月27日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面
【ハルツーム、ナザレ:本紙:ズハイル・アンドゥラウス、カマール・ハサン・バヒート】
複数の情報筋が一致するところによると、イスラエルはアメリカとの情報面での協力の下、ガザ地区へ向かう途中の武器を輸送する車列をスーダン東部で爆撃し、結果として数十人の死者が出た。この攻撃は、ブッシュ前大統領の任期終了の数日前にツィピ・リブニ・イスラエル外相とコンドリーザ・ライス米国務長官が調印したアメリカ・イスラエル軍事協力合意の最初の成果に他ならない、と同情報筋は述べている。
イスラエルのオルメルト首相は、攻撃へのイスラエルの参加を肯定もせず否定もしなかった。オルメルト首相は、昨日の演説の中で、「詳細に立ち入ることは無意味である...誰にでも想像力を使うことはできる。...イスラエルに作戦を実行できない場所はないということを、知るべき者が知ればよいのだ」と述べた。観測筋はこれを、スーダンの他にエジプト、イエメンを含めた威嚇とみなした。
スーダン外務省のユースフ・アリー報道官は昨日、「本省は、攻撃の背後にいるのはイスラエルであると疑っている」と発表し、「イスラエルが攻撃の背後にいる可能性がある」と述べた。
もしイスラエルが攻撃を実行し、イスラエル軍機が同国最南端エイラートの空軍基地から発進したとすると、ポート・スーダン港北西の目的地に着くまで、およそ1200キロメートル飛行しなければならなかったことになる。
イスラエル国内最大紙のイディオット・アハロノート紙は昨日、イスラエルが遠く離れた主権国家に攻撃を行い、諜報機関のメンバーや空軍兵士の生命を危険にさらすには、「実際にその背後には強力な理由がある筈だ」と述べた。
これは、もしもイスラエルから攻撃を受けたとすれば、その車列はテルアビブまで届く長距離ミサイルを運んでいたのだということを意味する。ハマースはイスラエルの対ガザ攻撃の間も、イスラエル領内の奥深くを爆撃すると警告していた。
また、スーダン運輸省のマブルーク・ムバーラク・サリーム国務相は、「アメリカはスーダン人200人を含むアフリカの角地域出身者800人以上を、1月から2月に行われた2度の空爆で殺害した」と述べた。その一方で、ガザ地区へ向かって武器を輸送する車列を標的とした空爆にイスラエル軍機が参加したとの報道もなされている。
(後略)
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( 翻訳者:青山沙枝 )
( 記事ID:16125 )