ドーハ首脳会議、エジプト大統領出席は不確実。背景にカタールとの対立
2009年03月28日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ ヌーリー・アル=マーリキー首相とムハンマド6世国王は参加へ
■ ドーハ首脳会議、エジプト代表レベル低く、サウジアラビアの和解実現努力が失敗する可能性高まる
2009年03月28日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面
【カイロ、ロンドン:本紙】
エジプト外務省のフサーム・ザキー報道官は金曜日、来週月曜日にカタールの首都ドーハで開催されるアラブ首脳会議におけるエジプトの代表レベルをまだ決定していないと述べた。
ザキー報道官はドーハでエジプト代表団に合流するためカイロを出発する前に記者団に対し、「エジプトはまだアラブ首脳会議での代表レベルを決めていない。適切な時期に決めるだろう」と語り、ホスニー・ムバーラク大統領の出席は不確実であることを示唆した。
観測筋は、このエジプト政府高官の発言は、エジプト政府とカタール政府の間に立ち込める緊張状態の中、エジプトの代表レベルが低いものにとどまることを意味するものであり、そのため今年1月のクウェート首脳会議に際してサウジアラビア国王が始めた和解努力が停滞することは確実だと見ている。
エジプトとカタールの関係は、昨年の12月22日から今年1月18日にかけてイスラエルがガザに対して行った戦争以来、緊張状態に陥っている。
エジプト政府は、衛星テレビ局「アル=ジャジーラ」がエジプトの政治的立場を批判し、「エジプト政府はラファハ通行所の開放を拒否し、ガザ地区地区包囲に貢献している」と激しく批判するハマース幹部らの発言を放送するなど、エジプトを攻撃したとしてカタール政府を非難している。
エジプトはカタール政府が今年1月16日に開催した「ガザ緊急首脳会議」をサウジアラビアと共にボイコットした。同会議にはイランのマフムード・アフマディーネジャード大統領とアラブ12ヶ国の首脳および代表者が参加した。
当時、カタール政府高官らは、カタールがアラブ連盟の傘の下での緊急アラブ首脳会議とすることを希望していたこの首脳会議の開催のために規定上の必要な出席者数を満たさないようにエジプトとサウジアラビアが干渉を行ったと示唆している。
エジプトの政府系新聞は最近3ヶ月間、カタールとカタール政府高官らに対する非難のキャンペーンを展開している。
一方、別の消息筋によると、モロッコ国王ムハンマド6世はカタール主催のアラブ首脳会議に参加する予定だという。
(後略)
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( 翻訳者:飯田桃子 )
( 記事ID:16127 )