2008年大学入試で受験生の替え玉を行っていた犯罪集団、摘発される
2009年04月06日付 Jam-e Jam 紙

【社会部】国家教育評価庁〔※日本で言えば「大学入試センター」にあたる〕長官は、87年度〔2008/9年〕全国入学試験で不正を働いた複数の犯罪集団を摘発したことを明らかにした上で、このような犯罪集団の存在に警告を発した。

 アブドッラスール・プールアッバース長官は、「この犯罪集団は報酬を受け取って、受験生の代わりに別の人物を試験に参加させていた」と述べた。

 同長官は、全国大学入試試験で不正を働く者たちに対して、国家教育評価庁がいかなる対応策をとってきたかに関し、メフル通信に次のように述べた。「第9政権の政策は、これまでの政権の政策の延長線上にある。第9政権の成立によって、入試をめぐる安全が確立されたと断言することはできない〔‥‥〕」。

 同長官はまた、国家教育評価庁が過去3年間情報省と緊密に連携してきたことを指摘した上で、「かつて情報省は、試験が行われる期間だけ〔不正摘発のための〕活動を行ってきたが、いまや年間を通して活動に従事している。制度を監視し、〔不正を働こうと考えている〕受験生や犯罪集団、その他何らかの方法で〔試験制度に〕キズをつけようと考えている者たちの摘発を行っている」と指摘した。

 プールアッバース長官はまた、過去3年間不正入試で検挙された人はごく少人数に過ぎないとした上で、「今年の修士課程の試験で検挙された犯罪集団の数は一つだけで、不正は未然に防がれた。犯罪集団のメンバーらは、試験の前日に逮捕された」と述べた。

 同長官はこの犯罪集団の活動について、次のように明らかにした。「この集団は、問題を盗もうとしていたのではなく、替え玉を試験に送り込もうとしていた。とはいえ、替え玉として試験に送ろうとしていた連中は、受験生本人よりも能力が低かったのだが」。

 プールアッバース長官はまた、84年〔2005年〕に替え玉受験を生業としていた犯罪集団の数は今よりも多かったと指摘、また次のように述べた。「不正を摘発するためのソフトが開発されたことで、SMS(ショートメール)などを用いて特定の受験生向けに〔試験の解答などの〕情報を試験会場に送信しようとしていた不正業者に対し、不正をほぼ断念させることに成功した。もちろん、不正業者も〔抜け道となるような〕対策を考えているようだ」。

 同長官はまた、「今年も、不正な方法で国民登録番号を偽造して試験に出願するというケースが摘発された。彼らはそうすることで、試験に参加して一人の受験生のために一教科のみ解答を行っていた。〔‥‥〕」と語った。

〔後略〕

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( 翻訳者:斉藤正道 )
( 記事ID:16150 )