■バシール大統領、国際刑事裁判所に挑戦し、エリトリアを訪問
■スーダン政府 :「大統領の身は安全だ。国際刑事裁判所の威嚇は脅迫であり海賊行為である」
2009年03 月24日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
【カイロ:アスマーウ ・アル=フサイニー】
【アスマラ、ハルツーム:諸通信社】
国際刑事裁判所からの逮捕状へのあからさまな挑戦として、スーダンのウマル・ハサン・バシール大統領がエリトリアのアスマラへの訪問を行った。外遊を行ったのはおよそひと月前に同裁判所が逮捕状を発行して以来、初めて。
バシール大統領はエリトリアのイサイアス・アフェウェルキ 大統領と首脳会談を行い、国際刑事裁判所による決定の影響、ダルフール危機、両国家間の相互協力などを含む 地域の諸問題について協議した。
アハラーム紙との単独会見 でスーダン大統領のアブドゥッラー・マサール補佐官が明らかにしたところでは、国際刑事裁判所が大統領の行動と役割を萎縮させようとしていることへの抵抗として 、この時期に外遊を行うことに重要性と有益性があるとの政治上および安全保障上の判断を受けて、今回の外遊は決行されたのだという。
また国際刑事裁判所の検察官が、バシール大統領の乗った飛行機を妨害すると威嚇したことから、外遊が大統領の身に危険をもたらすのではないかとの質問に対してマサール補佐官は、「そのような威嚇は全くの脅迫行為であり、実現性を欠いている」と語り、航空中の飛行機を妨害する試みは、あらゆる尺度から見て海賊行為であり、飛行機の治安と安全と航行への脅威となるとの考えを示した。
(後略)
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( 翻訳者:加瀬冴子 )
( 記事ID:16156 )