エルドアン首相、ハタイで豪華な休暇
2009年04月09日付 Radikal 紙

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は地方選挙と海外訪問の多忙な日々を終え、エミネ夫人と娘のスメイイェさんと共に休暇のためにハタイの温泉ホテルを訪れた。極秘のうちに夜の便でアンタキヤに到着したエルドアン首相一家は、あらゆる備品がそろっている380平米の最高級インペリアル・スイートに宿泊した。ハタイはトルコのエーゲ海・地中海エリアの中で公正発展党(AKP)が唯一選挙に勝利した地域であることから注目を集めている。


■突然の休暇

 地方選挙のためにトルコ中を隈なく訪れ、そのすぐ後にG-20首脳会合とNATO首脳会議に参加したエルドアン首相は、バラク・オバマ米大統領の訪問を受けた後、休暇を取る決意をイスタンブルで公表したが、休暇先は極秘とされていた。同日夜、同首相は「アタ」という飛行機で00:50にハタイ空港に到着し、空港から、5つ星のアンタキヤ・オスマン宮殿ホテルに移動した。このホテルはオスマン時代の建物を利用し、昨年4月に営業を開始したもので、市の中心部から10キロほど離れたところに位置する。エルドアン首相夫妻はアンタキヤーイスケンデル高速道路を降り、5キロほど行ったところにあるアラアッティン村近くにあるホテルの、380平米の設備のそろった最高級インペリアル・スイートに滞在した。

■新聞記者はお断り

 オスマン建築のために「君主の大テント」と名付けられ、休暇村の中に位置するホテルの周辺では、首相のSPらが鳥も飛ばないよう厳重に警備する一方、政党の地元幹部らとホテル幹部らは長い間ゲストが誰であるか極秘にしていた。しかし今日の午後に公正発展党の会派副代表であるハタイ選出国会議員サードゥッラー・エルギン氏がエルドアン首相はホテルで休暇中であると語った。エルドアン首相がここに滞在していることを聞きつけ、ハタイへ押し寄せた新聞記者を遠ざけるため、ホテルから約1キロの地点にバリケードが築かれた。
県の特別行政局に属するチームもホテルまでの道の点検整備を行った。112救急サービスの救急車もホテルの中庭に待機させられた。軍警察の交通警備部隊は通常の路上巡回の数を増やした。

■最初の訪問者は公正発展党の県知事

 エルドアン首相は、きょうは一日中部屋の中で休養し、明日はハタイのヌスレト・ミルオール知事と公正発展党の前アンタキヤ市長メフメト・イェルオール氏の代わりに立候補し、選挙で勝利した公正発展党のリュトフュ・サヴァシュ・アンタキヤ現アンタキヤ市長を訪問する。訪問した際には市民に向かって感謝のスピーチを行い、その後はアナトリアで最初に建築されたモスクとして知られるハビービ・ネッジャール・モスクにて金曜礼拝を行い、土曜日にはこの町を離れる予定である。
公正発展党ハタイ県支部長のアーデム・イェシルダー氏はスポーツウェアでホテルへ来た最初の訪問者となった。エルドアン首相がハタイへ休暇にやってくることに何らかの影響を及ぼし、「アリ・ディボ」と呼ばれているスキャンダルに見舞われた公正発展党のハタイ選出国会議員で会派副代表のサードゥラー・エルギン氏は、エルドアンが明日一連の訪問を行うと満足げに発表した。

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( 翻訳者:永井ひとみ )
( 記事ID:16173 )