占い師の女、若い女性を「呪ってやる」と脅迫
2009年04月06日付 Jam-e Jam 紙
しばらく前のこと、私はある若い男性と恋に落ち、結婚を決意しました。しかし彼の家族は結婚に反対し、このことをめぐって私と男性の家族との間でいさかいが起きました。私は彼との結婚へ向けて準備を整え、家族の人たちに私への悪意ある行動をやめてもらうための方法を探しました。
一週間前、テヘランの某ショッピングセンターに買い物に行ったときのこと、そこである旧友に会いました。私はその友人に、結婚をめぐるゴタゴタについて打ち明けました。すると、友人も同じような問題を抱えていたが、某女性占い師に相談したところ、好きだった男性と結婚することができ、今や夫の家族ともとても良い関係になった、と明かしてくれました。
友人の話を聞いて、私もこの女性占い師のところに会いに行こう、そうすれば私の人生の問題も解決する、と思いました。
そこである日、私は友人と一緒に、テヘランのギーシャー地区に住む占い師の女性のところに会いに行きました。占い師は私の生活状況について尋ね、次回からは一人で来るようにと言ってきました。
二度目の面会で、占い師の女性はカラフルな石を5つ、古びた小箱の中から取りだし、それらを私に見せた上で、「不思議な力を持つ石の表面には呪文が書いてある。これらの石を2ヶ月間、どんなときも持ち歩きなさい。就寝するときも、枕元に置いておきなさい。しばらくすれば、男性の家族の方から、あなたに結婚を申し出てくることでしょう」と言ってきました。
占い師の女性の話を私は信じ、不思議な力を持つというその石を、150万トマーン〔約15万円〕で購入してしまいました。
それからというもの、ウェディングドレスを着て、盛大な結婚式を開いている様が、私の脳裏から離れませんでした。そんなとき、2日前親友が私を訪ねに来ました。女性占い師のことや不思議な力を持つという石のことを彼女に打ち明けました。彼女は興味を持ったのか、石を見せてくれるよう言いました。私は2つばかり石を彼女に見せました。すると彼女は石を見るや、私をバカにするかのように笑って、「あんた、占い師の女にかつがれたのよ、この石はインドの石で、アクセサリーの装飾用に使われるものよ」と言ってきたのです。そして親友は同じような石を持っていると言って、私に見せてくれました。私はなんという災難に遭遇してしまったのか、気がつきました。
そこで、私は女占い師の自宅に行き、大声で怒鳴りながら、なんの価値もない石なんか返品するからお金を返してちょうだいと迫りました。すると占い師の女は、石に書かれている呪文は私にだけ効き目のあるもので、もし石を返したら、私は呪われて一生結婚することができなくなる、数週間以内に恋人も死ぬなどと言ってきました。
( 翻訳者:斉藤正道 )
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