「オバマの英語はよくて、なぜクルド語はダメなのか」―民主市民党、抗議
2009年04月11日付 Yeni Safak 紙

メフディ・タンルクル氏は、アフメト・チュルク民主市民党(DTP)共同党首はトルコ大国民議会(TBMM)でクルド語による演説を行おうとして止められたが、オバマ米大統領は自分の母語で話すことを許可されたことを明らかにし、ダブル・スタンダードであるとして責任者たちを告発した。

メフディ・タンルクル氏はバトゥマンの共和国検察庁に2009年4月9日、クルド語で書かれた嘆願書によって告発をおこなったとし、トルコで長い間クルド語に対するダブル・スタンダードが行われてきており、この直近の例がTBMMで起こったと主張した。

ハベル・チュルクの報道によると、タンルクル氏はアフメト・チュルクDTP共同党首が議会でクルド語による演説を行おうとしたのが止められたとし、「この根拠として憲法によるとTBMMでトルコ語以外の言語で話してはならないとされている。しかし過日トルコを訪問したバラク・オバマ米大統領は英語で話すのを認められている。これは矛盾する状況である」と述べた。

TBMMでトルコ語以外の言語で話すことが禁止されているならば、バラク・オバマ大統領もTBMMで演説を行うことが禁止されるべきであるとし、「この矛盾は解消する必要がある。もしTBMMで他の言語で話すことが禁止されないのならば、アフメト・チュルク党首の演説を止めた責任者たちについて処分が行われることが必要である。禁止されるならば今回オバマ大統領の演説を許可した責任者たちについての処分がなされなければならない」と話した。

タンルクル氏はこの矛盾を解決できるのは法のみであると述べ、「この問題はクルド語だから妨害されているのか。もし現行法で不足があるのならばクルド社会としてトルコにおける民主主義に貢献するという意味であらゆる支援を準備している。これらの事件に似た差別的なアプローチを、まさに民主的なトルコによって廃止しうると考えている。トルコにおいてクルド語は公共の場所での第2の公用語の地位に加えられるべきである。これについての法整備がなされなければならない」と述べた。

タンルクル氏はバラク・オバマ大統領がTBMMで自分の母語で演説を行ったことに敬意を表すると述べ、「(発言で)目指したのは議会で実施されているダブル・スタンダードである。私はこのダブル・スタンダードを実施した責任者を告発した。私たちのプライドは傷つけられている。最もあってはならない場所、つまりTBMMで母語で話すことが妨げられている。しかし米大統領は自分の母語で話すことができる。これはダブル・スタンダードである。このことについて述べたのである」と話した。

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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:16187 )