ソマリア海賊、大国の軍事プレゼンスにもかかわらず1週間で6隻を乗っ取り
2009年04月12日付 al-Hayat 紙

■ソマリア:急進派のシャバーブ運動が外国船舶を襲う海賊の権利を支持

2009年04月12日付アル・ハヤート紙(イギリス)アフリカ面

【バイドア(ソマリア)、ナイロビ、ブリュッセル:本紙】

 ソマリアの急進的イスラーム主義運動「シャバーブ(青年たち)」 のシャイフ・ムフタール・ルーゴー報道官は、昨日土曜日、「ソマリア海賊が外国船舶を攻撃することは正しい。なぜならこれらの船舶はソマリア海域と関係がないからだ」と述べた。海賊が10人のイタリア人乗組員の乗った米国船舶を襲い、インド洋上でガソリンが尽きた救命ボート内に米国人船長を拘束し続けている最中の発言だった。

 ルーゴーは、シャバーブ運動が支配するバイドア(モガディシュの北西250キロ)での記者会見において、「海賊がこれらの船舶を攻撃することは間違っていない。なぜなら、これらの船舶がソマリアの海域を使用する理由はないからである」と述べつつも、シャバーブ運動と海賊とは無関係であると主張した。

 大国の軍事部隊が展開しているにもかかわらず、ソマリア海賊はこの一週間で6つの船舶を乗っ取っている。20人の米国人船員の乗ったマースク・アラバマ号は、ソマリア海賊の拠点の一つであるエイルタウンの南東500キロで乗っ取られたが、船員たちは海賊を打倒し、船の支配を取り戻した。しかし海賊たちは小さなボートで逃走し、船長を人質にとり、現在、身代金を要求している。金曜日には、フランス籍の帆走ヨットが乗っ取られ、フランス軍の解放作戦の間に5人の人質のうち1人が殺害されるという悲劇に終わった。この手の事件は今年に入って3度目である。フランスの高官は、殺害されたヨットの船主は、彼を解放しようとしたフランス特殊部隊の銃弾によって殺された可能性があることを認めた。

 最新の事件としては、ケニア海上保安筋によると、ソマリア海賊が16人の乗組員の乗ったイタリア船籍の米国の引船をアデン湾で乗っ取ったという。ケニアに本部がある東アフリカ船員援助計画の担当者アンドリュー・ムワングラは、フランス通信社に対し、「イタリア国旗を掲げた米国の引船が今朝(昨日)、アデン湾で乗っ取られた」と述べ、16人の船員は無事であると付け加えた。
 
ブリュッセルでは北大西洋条約機構(NATO)の報道官が、「イタリア当局が米国の引船に乗っていた(16人の船員のうち)10人のイタリア船員の安全確保のため、交渉を試みている」と明らかにした。

Tweet
シェア


原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:ホサム・ダルウィッシュ )
( 記事ID:16206 )