民主市民党(DTP)党首アフメト・チュルクは、民主市民党(DTP)に対する捜査を、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相が地方選挙の後行った民主市民党を標的とした発言が引き金となったと強調し、「こうした攻撃は我々の党を民主政治の外へ引き出そうとする考えの一部である。いかなる力もDTPを屈服させることはできない」と述べた。
チュルク党首は民主市民党会派会合で、事の成り行きを真剣に心配していることを明らかにした。チュルクは次のように述べた。
「トルコで4番目に大きい党に対するこの捜査は違法であり、民主主義から外れている。敵意ある態度だ。この態度により我々は政府を非難し、そして警告する。民主的な野党と市民団体はこの問題へ焦点を合わせてくれるようお願いする。
はっきりと警告する。捜査と逮捕をすぐに終わらせ、仲間は解放されなければならない。政治的解決の議論が話題となる過程で、捜査が急がされるということは、色々考えさせられることであり、注意をしなければならない。過去においてもこんなことがあった」
チュルク党首は、クルド労働者党(PKK)が6月1日までに停戦の決定をとるということに触れ、「民主主義的な解決プロセスを始めるために、この呼びかけをわれわれは本当に重要視している。国家と政府は責任ある、そして注意深い行動をし、そのプロセスに対し肯定的な答えを出してくれるよう訴える。解決の鍵は対話、合意、平和である」と述べた。
■「停戦の妨害」
民主市民党副党首エミネ・アイナも「このことの原因も政治的なものであり、結果も政治的であると考えている。法的な要因では決してないとわかっている。しかしとても危険なことだ。我々は抗弁できない。この捜査は同時に、停戦の決定を妨害しようとするものだ」と主張した。
民主市民党会派副代表のセラハッティン・デミルタシュ氏も「ギュンTV」で捜査の模様を見た後で、「民主市民党の選挙での勝利を曇らせ、選挙で得た成功を不正に操るための捜査であるという疑いをもっている」と述べた。ディヤルバクル広域市長オスマン・バイデミルも「クルド人の和平への要求にたいして、なされるべき答えがこれであってはならなかった」と述べた。
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( 翻訳者:釘田遼香 )
( 記事ID:16219 )