■ ファタハがUAEとサウジアラビアから融資の約束を取り付け、衛星テレビ局「アル・フィラスティーニーヤ」を開設準備
【アンマン:本紙バッサーム・アル=バダーリーン記者】
新たな衛星テレビ局を設立するというファタハ革命評議会の決定に関し、ヨルダン政府、エジプト政府、カタール政府の間で、大筋と詳細の一部が具体化し始めた。このテレビ局は、ファタハの見解と利益を代弁 するもので、現時点で望みうる限りの最新の技術と職業意識に従って運営されるという。
予想される名称は「アル=フィラスティーニーヤ」で、最終決定権はファタハにある。このテレビ局の監督にあたるのは、前情報大臣で現在カイロ大使を務めるナビール・アムル氏で、すでにファタハの諸機関とマフムード・アッバース大統領から、このプロジェクトの監督権を委任されている。その目的は 、ファタハとそのメディア向け言説を正確に伝えることと、ファタハを新たな映像世界に参入させることにある。
もともと衛星テレビ局の必要性が表面化したのは、パレスチナ唯一の公営テレビ局が弱小であることと、ハマースが運営する衛星放送が最近では優勢にあるためであった。
担当となったアムル大臣は、技術や業務、政策に関する連絡を、複数の国の政府 やメディア専門家たちと取り始め、数週間のうちにプロジェクトの基盤を作れるよう、熱心に取り組んでいる。現在までに少なくとも1名のパレスチナ人メディア関係者がこのテレビ局の経営を直接に打診されている。その人物とは、衛星テレビ局「アル・ジャジーラ」で知られるパレスチナ人アナウンサーのマージド・アブドゥルハーディー氏であるが、〔経営のオファーについては〕いまだ検討中であるという。
最近、このテレビ局の設立とその後の運営について直接のオファーを受けたアブドゥルハーディ氏は 、「テレビ局はパレスチナおよびアラブの経験を積んだ有能な人材 を、内部ではなく外部から登用して運営されることになるだろう。また最新のプロの技術を取り入れていく」と語り、ファタハの衛星テレビ局が「運動的」、あるいは単に組織に所属するものになるのではなく、パレスチナ人すべての見解を表明し、他者の意見を尊重し、その仕事ぶりはプロフェッショナルに徹し、局員や経営陣の政治的背景に左右されないものとなるだろうと示唆した。
(後略)
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( 翻訳者:飯田桃子 )
( 記事ID:16222 )