アンカラ・共和国検事局は、「民主市民党(DTP)党首のアフメト・チュルクと会派副代表のセラハッティン・デミルタシュがトルコ大国民議会の2009年2月24日の会合において、クルド語を話し、政党法に違反した」として非難されて始まった捜査で不起訴の決定を下した。
マルテペ第一L型刑罰執行局で有罪とされていたムラト・アテシ氏を含む4名は、チュルク氏とデミルタシュ氏が会派の会合で、クルド語を話し、政党法の「政党の会合において、公開または非公開の会議場での会合で、ミーティング(集会)でまたは宣伝活動において、トルコ語以外の言語の使用禁止」を明記している第81項に反しているとして告訴していた。
アンカラ・共和国副検事長イブラヒム・オズユルト氏による不起訴の決定の中で、大国民議会においてどの言語を使用することができるかについて憲法で明確な規定がなく、ただ第83項に国会議員が国会活動での発言や言葉については責任を課せられないということが記載されていると述べられた。
■本会議も含んでいる
この決定では、チュルク氏とデミルタシュ氏が会派会合においてクルド語を話したことが、第83項の枠内で考慮されえないものであることを明らかにしており、大国民議会の内規においても、本会議でも会派会合においてもどの言葉を使用するかについて規定がないと述べられた。チュルク氏とデミルタシュ氏が国会でクルド語を話すことは、政党法で予測する宣伝活動の要素を含んでいないとした。
検事であるオズユルト氏の決定に従って、チュルク氏とデミルタシュ氏についての不起訴の決定への反対は問題とならないだろう。決定は反対意見がないため15日後に結審する。
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( 翻訳者:近岡由紀 )
( 記事ID:16227 )