トルコ歴史協会(TTK)の職員数が過去2年間で半減した。賃金が低いことから不人気となり、わずか43名の職員しか残っていない。
同協会幹部からの情報によれば、職員数は2007年まで86名だった。同幹部らは、協会がひとつのステップとして利用されていると話し、働き始めた職員が、公務員の資格をとった後より賃金の高い団体に移っていくことを批判した。現役の職員らは、改善策を打たなければ同協会には誰も残らないと述べ、定年を迎える職員が退職して研究は停止状態になったという。
トルコの歴史研究を目的としてアタテュルクによって創設されたトルコ歴史協会は、豊富な資料を所有しており、トルコの中でも最も重要な団体のひとつだ。アタテュルクの遺志を受け、現在共和人民党が管理するイシュ銀行の株式から配当を得ている。しかしこれは、職員にではなく研究活動に使われている。
人員不足が限界を超えた同団体は、職員の人数を増やすため、トルコ言語協会、アタテュルク研究文化センター、アタテュルク文化・言語・歴史高等機構と一緒にトルコ労働協会に訴えを出した。問題の5つの団体に、わずか10名の公務員が赴任を望んでおり、その人員も5組織で共有されることが明らかになっている。協会に公務員試験(KPSS)を通過して入ったある職員は、国家公務員の最低賃金150トルコリラよりも少ない収入しか得ておらず、22年間勤務しているベテラン公務員の給料も最も多くて1330トルコリラとなっている。通常の公共機関で働いているベテランには、これよりも遥かに多い給料が支払われている。
トルコ歴史協会では、以前にも、アルメニア(問題)担当室職員が2名しかいないことが問題となっていた。現在、同室にはケマル・チチェキ博士のみが属しており、他の専門家は米国にいる。
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( 翻訳者:倉本さをり )
( 記事ID:16230 )