イスラエル当局、カタール特使専用機のパレスチナ上空飛行を拒否
2009年03月23日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ イスラエル、カタール特使を乗せた航空機のラーマッラー上空進入を拒否
■ アッバース大統領、首脳会議に安心して参加できるようカタールとエジプト、サウジの対立の解決を希望

2009年03月23日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【ラーマッラー:ワリード・アウド】

 パレスチナのアッバース大統領は一昨日、側近らに対して「他のアラブ諸国首脳と同様に、今月末に開催されるドーハでのアラブ諸国首脳会議への公式な招待状を受け取った」と伝え、「カタール政府は招待状を届けるために閣僚を派遣したが、イスラエルが同閣僚のラーマッラー訪問を許可しなかったため、来訪できなかった」と明らかにした。アッバース大統領が側近に伝えた情報によると、イスラエルは公式招待状を手交するため専用機がパレスチナ上空を通過してラーマッラーに着陸することを許可しなかったという。その航空機は、アンマンに公式の招待状を手交に来たカタール特使の移動のためにヨルダン当局が手配したものであった。

 イスラエル政府はカタール特使の通過を許可しなかったが、公式招待状は大統領府に間接的に届けられた。アッバース大統領は「ドーハ首脳会議への参加を切望している。欠席を決定したわけではなく、首脳会議開催前にアラブ諸国の和解のための連絡協議が成功するよう祈っている。それによって、国民の利益に資するかたちでパレスチナが代表を派遣する助けになるだろう」と述べている。

(後略)

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( 翻訳者:桑山沙央里 )
( 記事ID:16239 )