エルドアン首相は、公正発展党(AKP)の党会議で演説した。多くの話題にふれた演説は、一部の党員を大いに喜ばせたが、一部の党員はというと、目をあけているのに非常に苦労していた。
エルドアン首相は、最近のエルゲネコン捜査により逮捕された人々に関し、はじめて言及した。エルドアンは、エルゲネコン捜査に関し、厳しい非難が行われていると語り、「実際に、非常に醜い非難が行われている。司法に任せなさい。法に委ねなさい。きちんと、白、黒つけさせなさい。検察や裁判官を脅すようなものは、どんな結果も得ることはできない」と述べた。
エルドアンは、2ヶ月半ぶりに議会で集まったAKP議員団に語った演説で、エルゲネコン捜査による逮捕に対し寄せられている批判に答えた。直近の逮捕ののち、一部の政治家が、無責任かつ不幸にも、いくつかの声明を発表していると語るエルドアンは、「この件を、政府や我々(与党)に関係づけようとしている。私は、この場から(その件について)、彼らに答えるつもりはない。彼らには、ただ、トルコが法治国家であり、立法・行政・司法が互いに独立していることを思い出してもらいたい」と述べた。
エルドアンは、司法は何者にも拘束されず、憲法をそれをはっきりと述べているとし、「司法上の取調べは、独立した法廷が行っている。誰かを特別扱いすることはない。国際的な司法の取り決めでも、その点は、明白だ。トルコは、民主主義の道を確かな足取りで歩んでいる。政治家も含め、この法と規則に基づいて行動しなくてはならない。検察官を含め、だれもが圧力を感じずに、その任務をはたせば、それは今日にとっても、明日にとっても、重要なことだ」と述べた。
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( 翻訳者:栗林尚美 )
( 記事ID:16259 )