イラクの油田・耕作地帯に残る2000万の地雷と600万のクラスター爆弾
2009年04月06日付 al-Sabah al-Jadid 紙
■イラク油田地帯に数百万の地雷
2009年04月06日付サバーフ・ジャディード(イラク)HP1面
【バグダード:本紙】
イラク政府と国連の報告によると、およそ2000万もの地雷と600万ものクラスター爆弾が油田地帯や耕作地帯に残されており、戦争に引き裂かれたイラクの経済復興を妨げている。
世界地雷啓発デー〔4月4日〕にあわせて発表されたこの報告には、「イラク政府と国連は、地雷除去と、地雷に汚染された土地のさらなる解放、地雷の危険からの市民保護を急ぐことを約束した」と書かれ、「地雷除去はイラク経済活性化の基本要素の一つ」との、デビッド・シアラー国連事務総長副特別代表・UNDP常駐代表の言葉も引用されている。さらには、「地雷は農作業の可能性を制限 し、石油の増産を妨げ、市民の生命を危険にさらす」とも書かれている。
地雷原の面積は1730㎢以上あり、イラク全土の4,000か所で生活している160万人以上のイラク人に影響をあたえている。
2008年2月にイラクが地雷禁止条約に署名して以降、イラクおよび国際組織により20㎢の地雷除去が完了し、国連児童基金ユニセフの援助により275,000人以上が地雷啓発訓練を受けた。イラクでは不発弾により、数万人の子どもたちが負傷しており、ユニセフ代表のアレクサンドル・カーンは以下のように述べている。「地雷や不発弾のために重い代償を支払うのは子ども達だ。被害は怪我にとどまらず、子どもたちが安全に登校したり、遊んだりする可能性をも妨げている」。
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( 翻訳者:戸川詩織 )
( 記事ID:16265 )