イラン、5+1諸国に回答:建設的な対話の用意を表明
2009年04月24日付 Jam-e Jam 紙

【政治部】イラン・イスラーム共和国は声明を発表し、核活動をめぐる対話と協力に向けて適切な環境が整うことに歓迎の意を示し、「イラン政府は昨年提示した包括提案を最新のものにすることで、建設的な対話と交流を行う用意があることを表明する」と発表した。

 ファールス通信の報道によると、今回の我が国の声明は5プラス1諸国が最近発表した声明に対する正式な回答として位置づけられている。同声明は次のように続いている。「イラン・イスラーム共和国はこれまでと同様、協力を行うに際して相互の敬意にもとづく建設的かつ公正な対話を歓迎する。我が国は、国際社会における現下の諸問題は、対話によって解決されねばならないと信じている」。

 声明は続けて、最近発表された5プラス1諸国の声明に触れ、「声明の内容の一部に、他の部分と明らかに矛盾している箇所が見受けられる。それらは最新の情勢と乖離し、諸国民との対話の際に、相互の敬意ではなく、むしろ力任せの威嚇的なレトリックを用いようとした、過去のアプローチを思い出させるものである。このようなアプローチが有効でないことはすでに証明済みである」と指摘している。

 「イラン国民は、二方面戦略〔?〕のような表現を、公正な雰囲気の中での相互の敬意や対話を否定するものだと考えている。それは侮辱であり、上記声明の中で表明された〔対話への〕関心と矛盾するものだと理解している」。

 声明はこのように述べ、さらにイラン・イスラーム共和国は自らの核活動を、他のIAEA加盟国と同様、NPTとその規定の枠組みの中で、IAEAとの積極的な関係において追求している、と強調している。

アメリカ、イランとの対話を依然模索

 他方、米大統領は、政府は依然としてイランとの対話を模索していると表明した。

 ファールス通信の報道によると、バラク・オバマ大統領はヨルダンのマリク・アブドゥッラー2世国王との会談後、「ダーバン2」会合でのアフマディーネジャード大統領の反シオニスト演説を批判しつつ、「われわれは、これまで対立点が存在した核問題など一部の敏感な問題に関して、解決策を見いだすべく努力を続けていく」と述べた。

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( 翻訳者:斉藤正道 )
( 記事ID:16275 )